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第36回は香川県!今村翔吾〔戦国武将×47都道府県〕連作読切小説

2022年08月10日 公開
2023年01月01日 更新

歴史街道編集部

戦国武将

あまたいる戦国武将のなかから、各都道府県で一人ずつを選び、短編小説に――。

くじ引きの結果、第36回は、どこの県の誰なのか。

執筆者は、今年1月、『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞!「くらまし屋稼業」シリーズが人気で、『八本目の槍』も「週刊朝日」の歴史・時代小説ベスト10で第1位を獲得、『じんかん』が山田風太郎賞を受賞、「羽州ぼろ鳶組」シリーズが第6回吉川英治文庫賞を受賞するなど、いま最も勢いのある若手歴史小説家・今村翔吾先生です。

この動画は、第36回のくじ引きを撮影したものです。
 

くじ引きの結果、連載第36回は……香川県!

香川県は、かつての讃岐国にあたります。

もともと讃岐国の守護を務めていたのは細川氏でした。

しかし16世紀初め、阿波国から三好氏が侵攻してきます。讃岐の国人衆や土豪たちは、三好氏と結ぶ植田氏らと、三好氏に対抗して周防国の大内氏と結ぶ香川氏、安富氏、香西氏、寒川氏らに二分され、争いが繰り返されました。

天文元年(1532)ごろからは細川晴元が讃岐を支配しますが、天文21年(1552)、細川氏の家老だった三好長慶が実権を握り、晴元を追放。さらに長慶の弟の三好実休が、讃岐国を支配していきます。

長慶には、実休のほかにも、二人の弟が知られています。

一人は、淡路水軍を率いた安宅冬康。もう一人が、讃岐山田郡十河城主・十河景滋の猶子となって十河氏を継ぎ、讃岐を領した一存です。

永禄6年(1563)、長慶嫡子・義興が亡くなると、一存の子・義継が三好氏を継ぎます。代わりに十河氏は、実休の子・存保が継ぐこととなりました。

永禄7年(1564)、長慶が死去。このあと三好氏は、一門同士の内訌や離反、そして織田信長の台頭によって、厳しい状況に立たされることとなるのです――。

三好氏を立て直すべく奔走する十河存保を描いた連載第36回は、8月5日(金)発売の「歴史街道」9月号に掲載中です。

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