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人材のプロが明かす! 「選ばれる人」の条件



2016年03月08日 公開

井上和幸

一流は、一瞬で自分の価値を相手に伝える!

第一印象で、人をどこまで見抜くことができるか? 1 万人もの経営者と渡り合ってきた「人材のプロ」が、できるビジネスマンを第一印象で見抜くコツを明かすとともに、第一印象で高く評価される人になるためのノウハウもうかがった。

 

一流は、ドアを開けた瞬間に相手の本質を見抜く!?

 第一印象で人はどこまで判断できるのか──ヘッドハンターとして1万人以上の経営者と接してきた井上和幸氏はこう語る。

「ドアを開けた瞬間にほぼ勝負はついています。百戦錬磨の経営者や事業部長などリーダークラスの人間ならば、このわずかな瞬間に相手の本質を見抜きます」

 驚くことに、その第一印象の7、8割は正鵠を射ているという。

「なぜなら、多くの人々が、第一印象をなんとなくで終わらせるところ、経営者クラスの人々は、数え切れない人と会ってきた経験から確立した人間観で人を瞬時に判断しているからです」

 第一印象において、最も多くを物語るのは「顔」である。

「まず、表情。ぼんやりとしているのか、ニヤついているのか、緊張しているのか。相手の表情を見て、現在のコンディションを把握します。さらに、目をじっと見る。目線が宙に浮かず、ピントをこちらに合わせて、真っすぐ前を向いているかを見極めます。

 目力には、相手の本質的な部分が出ます。服装や姿勢、身ぶり手ぶりなどはある程度、その場でそれらしく取り繕うこともできますが、目はそうはいきません。嘘をついていたり、心に一物あると目が泳いだり、目だけ笑っていなかったり……。目は本音が生々しく表れる部位でもあるのです」

 ただし「第一印象は外れることもある」と井上氏は語る。果たして第一印象は正しかったか、それを検証するために「会話」がある。

「面接ならば、これまでの経歴や実績など当たり障りのないことから投げかけてみます。これは情報収集しているだけでなく、会話を通じて、相手の会話力や思考力を測っているのです。

 また、あえて唐突な質問を投げかけることも。

 たとえば、『あなたは食品業界ですが、TPPについてはどう思いますか?』という質問です。この質問は、正解や信条を求めているのではありません。物事に対して自分なりの見解を持ち、論理的に話を組み立てて意見表明ができるかを試しているのです」

 第一印象と最初の会話──たったこれだけで、相手の資質や性格は、かなりの部分まで見抜くことができるのだ。

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「実績を数字で示す」だけでは十分とは言えない >



著者紹介

井上和幸(いのうえ・かずゆき)

〔株〕経営者JP代表取締役社長・CEO

1966年、群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、〔株〕リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、〔株〕リクルート・エックス(現・〔株〕リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に〔株〕経営者JP(https://www.keieisha.jp/)を設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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