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記憶力日本一が教える「物忘れ防止のコツ」

2016年04月11日 公開

池田義博(記憶力のグランドマスター)

「イメージ」に変えれば、無味乾燥なものも記憶できる

 では、私がこれらをどのように覚えているか。これらの種目で記憶する対象は「名前」「トランプ」「数字」「単語」ですが、それをそのままの状態で覚えるのではなく、全て“イメージ”に変えて覚えているのです。たとえば数字を覚える場合、数字そのものでなく、あるルールに従ってイメージ(絵)に変えて覚えるのです。

 私の場合、0から99の100個の数字それぞれに、あらかじめ数字の読み方のゴロあわせで作ったキャラクターが設定されています。たとえば私が作った01は、マイケル・ジャクソンです。また、29は歌手の福山雅治さんだったり、82は将棋の羽生名人といった具合です。

そして、それらのキャラクターのイメージを保管する場所も同様に決めておきます。その場所とは普段の生活において身近な場所を候補にします。一番手っ取り早いのは自宅です。自宅の中で自分が動く順番に存在している構造物を、記憶の保管場所にします。ベッド、テーブル、時計、テレビ、絵画、花瓶……といったものを記憶の保管場所とするのです。

その準備をした上で、初めて数字の記憶ができるのです。まずは並んでいる数字を2桁ずつに分け、その数字に割り当てられているキャラクターを思い浮かべます。そしてそれらのキャラクターが記憶の保管場所にいるところを頭の中に思い浮かべるのです。「福山雅治がベッドの上で歌っている」という感じです。

そして、思い出す時は記憶の保管場所を頭の中で辿り、そこにいるキャラクターから数字に戻す作業をするのです。「ベッドで歌っていたのは福山雅治だから最初の数字は29、テーブルで踊っていたのはマイケル・ジャクソンだから01、時計の針にぶら下がっているのは羽生名人だから82」というふうに、数字に解凍するというわけです。

記憶したい対象をイメージ(映像)に変換する、これこそが記憶術の神髄なのです。

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記憶と同時に「感情を動かす」 >

著者紹介

池田義博(いけだ・よしひろ)

記憶力のグランドマスター

1967年、茨城県生まれ。大学卒業後、大手通信機器メーカーを経て、学習塾を経営。塾の教材のアイデアを探しているときに「記憶術」に出合い、2013年、記憶力日本選手権大会優勝。その後、4回連続で記憶力日本一になる。同年、世界記憶力選手権ロンドン大会にて、日本人初の「記憶力のグランドマスター」の称号を獲得。近著に、『世界記憶力グランドマスターが教える 脳にまかせる勉強法』(ダイヤモンド社)。

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