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食生活の改善だけでやせる!4STEPダイエット

2016年07月12日 公開
2023年05月16日 更新

森拓郎(rinato代表)

「たんぱく質中心」にすれば、身体が変わる

ダイエット

「40代になってから、食事の量を減らしても痩せない」などという声をよく耳にする。なぜ、歳を取るとどんどん痩せにくくなっていくのだろうか? 運動不足を言い訳にしている人が多いが、多くの人のダイエットやボディメイクを指導する森拓郎氏は、「運動はほとんど関係ない。問題は食事の内容」と指摘する。痩せたい40代に向けてアドバイスをいただいた。《取材・構成=千葉優子》

 

年齢とともに痩せにくくなる本当の理由

一般的に、年齢とともに痩せにくくなると言われます。それは、加齢とともに基礎代謝が低下するからです。
代謝とは、「体内に入ってきた栄養素をどう使うか」ということです。大きく分けると3種類あり、「基礎代謝」(何もせずにいても消費されるエネルギー)が6~7割、「生活活動代謝」(日常生活や運動などで消費されるエネルギー)が2~3割、「食事誘導性熱産生」(栄養素が分解されて、その一部が耐熱となって消費されること)が1~2割です。
「代謝を上げる」とは、体内にあるエネルギーや栄養をうまく扱えるようになること。これが、健康的に痩せるために必要なことなのです。
何もしなければ年齢とともに基礎代謝は落ちていきますが、食習慣の改善によって代謝を上げることは可能です。そのためにもっとも重要なのが、たんぱく質を摂ることです。たんぱく質は代謝の要となる筋肉など、身体のあらゆる構成要素です。毎日の食事内容を「高たんぱく・低糖質」に切り替えることで、無理なく理想的な身体に近づけられます。
そもそも多くの人は、糖質過多・たんぱく質不足の食事が習慣になってしまっています。少し意識してそのバランスを変えるだけでも、効果があります。とはいえ、何をどう変えれば良いのか、見当もつかないという人もいるでしょう。そこで、今日からできる食習慣の改善方法を具体的に紹介します。

PFCバランスを見直して代謝を上げよう

農水省推奨のPFC たんぱく質(P)15%、脂質(F)25%、炭水化物(C)60%

森拓郎式PFCバランス たんぱく質(P)30%、脂質(F)40%、炭水化物(C)30%

国が推奨しているP(たんぱく質)F(脂質)C(炭水化物)のバランスは、白米を中心とした従来の日本食である。このままでも健康な身体を作る食事のバランスは取れているが、代謝を上げるためにはたんぱく質の割合を増やし、エネルギーにしかならない糖質(炭水化物)の量を減らすことが重要だ。高カロリーだからと動物性たんぱく質が豊富な肉を敬遠したり、たんぱく質が少ないサラダだけで食事を済ませると、代謝に必要な筋肉が分解されてしまうので、くれぐれも注意したい。

 

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著者紹介

森 拓郎(もり・たくろう)

〔株〕rinato代表取締役

1982年、滋賀県生まれ。大手フィットネスクラブを経て、2009年、「rinato」(加圧トレーニング&ピラティス)を東京・恵比寿にオープン。足元から顔までを美しくするボディワーカーとして、運動の枠だけに囚われない様々な角度からボディメイクを提案する運動指導者。ファッションモデルや女優など多くの著名人の支持を集める。著書に、ベストセラ―『ダイエットは運動1割、食事9割』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『食事10割で代謝を上げる』(ワニブックス)、『やめたい食べグセ』(ベスト新書)など多数。

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