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「もっと忙しく」すれば 削る仕事が見える

2016年12月04日 公開
2023年05月16日 更新

嶋津良智(リーダーズアカデミー学長)

成果にレバレッジをかける「言葉の力」とは?

 中間管理職は、効率的な時間の使い方が求められる一方、「最小限の労力で最大限の成果を出タイムマネジメントの本質は、自分が本当にやりたい仕事に費やす時間を確保すること。タイムマネジメントを通じて、自分の価値観もわかってくるという。す」ことも求められます。そのためには、いかに「他人の力」を借りるかがポイントになります。他人の力を使って実力以上の成果を出す、いわば自分の仕事に「レバレッジをかける」のです。

 そのために必要なのは、「言葉の力」。といっても、相手のモチベーションを上げるために褒めたりおだてたりするわけではありません。

端的に「自分が欲しい成果」を、日頃から語れば良いのです。

 たとえば、他部署の人間に「新規プロジェクトの成功には、営業部の力が欠かせない」と、ことあるごとに伝えておけば、いざ物事を進める際に大きな協力が得られるのです。

 40代は仕事に追われがちですが、こうした取り組みでむしろ「仕事を追う」姿勢を忘れないでください。

 

取材・構成 麻生泰子

 

THE21 2016年10月号より

著者紹介

嶋津良智(しまづ・よしのり)

日本リーダーズ学会代表理事/リーダーズアカデミー学長

1965年、東京都生まれ。大学卒業後、IT系ベンチャー企業に入社。28歳で独立・起業。2005年、次世代リーダーを育成することを目的とした教育機関、㈱リーダーズアカデミーを設立。07年シンガポールへ拠点を移し、講演・企業研修・コンサルティングを行なうかたわら、顧問・社外役員として経営に参画。13年、日本へ拠点を戻し、一般社団法人日本リーダーズ学会を設立。著書に、『プレイングマネジャー入門』(フォレスト出版)など多数。

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