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人生を後悔しないために 忙しい40代こそ遊べ

2018年03月07日 公開

成毛 眞(HONZ代表 )

今こそ、仕事→人生へのシフトチェンジを

ガムシャラに働けば、いつかは報われる──。しかし、昨今はこの生き方が通用しにくくなってきた。では、これまで会社のために必死に働いてきたミドル世代は、これからどうすればいいのか。そんな人こそ、自分の人生を自身でデザインする必要があると指摘するのは、日本マイクロソフト社長として活躍し、45歳で独立後は、「人生は道楽」を信条に活動を続ける成毛眞氏。40代が今後の人生を面白くすごすための秘訣をうかがった。

 

40代で趣味を始めれば3,000時間を費やせる

 経験豊富な40代は職場の中心となる存在。毎日、激務に追われている人は多いはずだ。しかし、「毎日仕事ばかりしていたら、将来、必ず行き詰まる」と成毛氏は警鐘を鳴らす。

「仕事人間のまま定年を迎えると、何の肩書きもないまま、世に放り出されることになります。その状態から、何かを一から始めるのは、気力の面でも体力の面でもしんどいもの。そして、何もできることのない自分に気づき、がく然とするのです。100年生きると言われる時代に、長い余生を何もしないまま過ごすことは不可能。そうならないためにも、40代のうちから、外の世界を切り拓いたほうが良いのです」

 成毛氏が勧めるのは、趣味の時間を確保することだ。ただし、アウトプットできるものに限るという。

「趣味を勧める理由は、定年後の楽しみだけではありません。60代、70代になってもお金を稼ぐ手段を作るためです。今後は年金不安もあり、定年後もお金を稼ぐ必要のある人も増えてきます。ならば、好きなことをして働きたいもの。今のうちに趣味を本気でやっておけば、年をとってから、それで収入を得られるようになります」

 趣味によっては、驚くほど稼げるものもあるという。

「たとえば、プラモデル作りが趣味なら、作品を高く売ることも可能。1万円程度のキットを丁寧に組み立てて塗装すると数10万円で売れることもある。ガンダムのプラモが100万円近くで落札されたこともあるのです。

 今は、インターネットを通じて、ワールドワイドに売れるので、買い手がたくさん見つかるうえに、より高く売れます。アルバイトよりも、よほど稼げるでしょう」

 他には、「技術を教える」「コレクションを売る」といったパターンもある。

「ただし、いずれにせよお金を稼げる域に達するには、時間がかかります。特別な技術や経験は、時間をかけなければ手に入りませんからね」

 目安として、お金が得られるレベルに達するには、3,000時間を費やす必要があると成毛氏は言う。

「以前、同時通訳者の鳥飼玖美子氏が『日本人でも、三千時間も英語に触れれば、日常会話はできるようになる』と言っていました。趣味も同じぐらい時間を費やせば、ものになるでしょう」

 3,000時間ということは、1日1時間かけても10年弱はかかる計算だ。

「だから、できるだけ早く、40代から始めたほうが良いのです。趣味を通じて、おのずと仲間も増えるし、健康にもなる。あくまで主観ですが、趣味に没頭している人は、みんな元気です。今の生活に潤いを与える意味でも、何か始めることをお勧めします」

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著者紹介

成毛 眞(なるけ・まこと)

1955年、北海道生まれ。79年、中央大学商学部卒業。82年、株式会社アスキーに入社後、株式会社アスキー・マイクロソフトに出向。86年、マイクロソフト株式会社に入社し、OEM営業部長、取締役マーケティング部長などを経て、91年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退職後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。現在は、早稲田大学客員教授、スルガ銀行社外取締役ほか、書評サイト『HONZ』の代表を務める。近著に、『これが「買い」だ』(新潮社)、『ビル・ゲイツとやり合うために仕方なく英語を練習しました。』(KADOKAWA/中経出版)、『教養は「事典」で磨け』(光文社)、『情報の「捨て方」』(KADOKAWA/角川書店)などがある。

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