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「将棋界のレジェンド」が六十三年でたどりついた境地とは?

2018年04月10日 公開

加藤一二三(将棋棋士)

旧約聖書から学んだ「勝負の心構え」

 数々の名勝負を繰り広げてきた加藤氏には、勝負の中で大切にしている4つの心構えがあるという。

「私はクリスチャンなので、旧約聖書に書かれた言葉を大切にしています。旧約聖書の中に、『戦うときは勇気を持って戦え、敵の面前で弱気を出してはいけない、慌てないで落ち着いてことを進めろ』という言葉があります。『勇気を持って戦う』『相手の目の前で弱気を出さない』『慌てない』『落ち着く』。この4つは、私が対局のときに大切にしている心構えです。

 この言葉は1982年の名人戦の決戦前夜に聖書をめくっていて、目に留まったものです。名人戦を前に、ナーバスになっている自分にピッタリな言葉だと感じました。結果、対局中に何度も自分に言い聞かせ、名人になることができたのです。

 とくに、『相手の目の前で弱気を出さない』は重要です。相手が自分の知らない手を自信満々に指してきたときなど、『まさかこの手は研究し尽くされていて、相手は詰みまでの手順が見えているのではないか』と疑心暗鬼になりがちだからです。

 勝負の局面は、自分の気持ち次第で大きく変わります。気持ちが乗っているときは、『相手の手などたいしたことない』と思えるのですが、相手の自信に気持ちが揺らぐと、『うっ』と気圧されてしまう。勝負の最中に弱気になっていては、どんどん相手のペースに引き込まれてしまいますから、私は常にこの言葉を大切にしてきました」

無心だから、直感は9割正しい >


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著者紹介

加藤一二三(かとう・ひふみ)

将棋棋士

1940年、福岡県生まれ。14歳で当時史上最年少の中学生プロ棋士に。58年、史上最速でプロ棋士最高峰のA級八段に昇段し、77歳で引退した現役最年長棋士(当時)。現役期間は最長不倒の63年と数々の記録を持つ。2000年、紫綬褒章を受賞。17年、「ひふみんアイ」で歌手デビュー。幅広く活躍中。

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