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世代別 転職に成功する人、失敗する人

2018年07月02日 公開

細井智彦

ミドル世代が転職活動でやりがちな失敗とは?

40代以上でも転職者が珍しくない昨今だが、実際にはミドル世代以上の転職事情はどうなっているのだろうか。また、若い世代と比べてどのような点に注意して動くべきなのか。若手からベテランまで多数の転職希望者を内定に導いた実績を持つ転職コンサルタントの細井智彦氏に、年代別の転職の傾向と対策についてご教授いただいた。

 

「35歳限界説」は打ち破られたのか?

「35歳限界説」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。その意味するところは、35歳を過ぎると転職するのが難しくなるということです。

たしかに、35歳は転職市場において、一つの区切りといえる年齢です。企業は、プレーヤーの求人をするとき、原則として年齢条件を設けることはできませんが、たいがいは20代から30代前半までの人を想定しています。同じ仕事を任せるなら、若い人を採ったほうが長く活躍してもらえる、というわけです。

しかし、35歳が転職の「限界」かというと、決してそうではありません。35歳を過ぎると、プレーヤーの求人が減るかわりに、マネジャーやプロジェクトリーダーなどの管理職の求人が増えてきます。そうした役割をこなせる実力を持っていれば、30代後半はもちろん、40代になっても転職のチャンスは充分あります。

45歳を超えると、経験値に対する要求がかなり高まってきますが、すぐに活躍できる即戦力であれば、まだ転職できる可能性はあります。

さらに、最近は35歳を超えてもプレーヤーとして雇う企業が増えてきています。景気が良くて人手が必要なのに、少子高齢化の影響で人手が足りないので、採用する年齢の上限を上げているのです。

現時点に関していえば、「35歳限界説」は崩れてきているといえるでしょう。

 

アピールポイントは世代によって異なる

もっとも、「35歳を超えても、転職できるんだ」と手放しに喜ぶことはできません。いくら売り手市場とはいっても、自分の市場価値を高める努力をしていない人は、転職活動をしても苦労すると思われます。

また、世代によって、自分をアピールするポイントも変わってきます。そのポイントがずれていると、チャンスを逃してしまうでしょう。

転職市場を世代別に仕分けると、「25~34歳」「35~44歳」「45歳以上」の三つに分けられます。それぞれの世代が転職を成功させるための考え方と具体策をお伝えしますので、参考にしてみてください。

 

25~34歳(若手世代)

転職において若手とされるのはだいたい30代前半まで。昨今では人手不足の業界も多く引く手あまたの転職市場だが、この世代にも転職活動で気をつけるべきポイントはある。

その「辞めたい理由」はホンモノか?

25~34歳の若手世代は、ここ最近の人手不足から、転職先には困らない状況です。そのためか、今の会社が気に入らないと、簡単に辞める人が少なくない、と聞きます。

私は、辞めても良いとは思いますが、転職を成功させたいなら、辞める前に「会社を辞めたいと思った本当の理由」を突き止めることをお勧めします。

なぜなら、本当の理由は、意外と自分でも気づいていないことが多いからです。たとえば、「長時間労働」を理由に辞めようとしている人に、「残業がなくなったら、今の会社に残るか」と尋ねると、「それでも辞めたい」と答える人は少なくありません。つまり、本当は、もっと大きな理由があるのです。

本当の理由がわからないままでいると、転職先選びを間違えます。たとえば、「残業が嫌だから」と残業のない会社に転職した結果、「仕事が面白くない」などといって、短期間で辞めることがあるようです。そうして短期的な転職を繰り返すと、面接官に悪い印象を与えます。

それを防ぐためには、今の会社に対する不満をすべて挙げて、「もしその不満が解消されたら、会社に残るか?」と自分に問いかけましょう。すると、本当の理由に気づけるはずです。

少しでもいいので「主体的に考える」経験を

いくら転職しやすい市場環境だといっても、面接で評価されなければ、自分が本当に行きたい会社には雇ってもらえません。

ただ、若い人は、自分の能力に自信がない人も多いでしょう。そんな人に勧めたいのは、今の仕事に主体性を持って取り組むことです。

最近は、どの業界の仕事も、やり方やルールが細かく決められていて、教えられたとおりにやればいいという仕事が増えています。しかし、何も考えずに漫然とやっていては成長しませんし、面接でも創意工夫などをアピールできません。

ですから、少しでも良いので効率化を図ったり、付加価値をつけたりと、自分で考えて工夫することが必要です。そして、その経験を面接で話せるようにすれば、主体的に動ける人材であることをアピールできます。

 

 

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「最初の就職で失敗した」ことを認める

転職するときには、これまでのキャリアや能力をアピールしなければならない、と考えがちだが、若手の中でもとくに社会人経験数年という人の場合、アピールできるほどのキャリアや能力がない、という人も多いはず。無理に「入社1年でいろんなことを学びました」などと言っても、面接官にはあっさり見破られるだけだ。

私が勧めるのは、キャリアや能力はアピールしないで、「最初の就職で失敗した」ことをあっさり認めること。そして、「その反省を元に考えた結果、御社を志望した」と言えるようにすることだ。「本気で出直したい」と素直に認めたほうが、面接官に好感を持たれる。ただし、就職で失敗したことについて、「合わない会社を選んだ自分が間違っていた」と会社のせいにしないこと。

 

 

 

やりがちな失敗
志望理由が抽象的!

若い人によく見られるのが、「社会に貢献できる仕事がしたい」「人の役に立つ仕事がしたい」というように、抽象的なきれいごとを志望動機にすること。しかし、どんな仕事でも社会貢献はできるし、人の役にも立てる。「それなら他の会社でもいいのでは?」と面接官に突っ込まれ、アタフタすることになるだろう。

そうならないためには、「何をすることで社会に貢献したいのか(あるいは、人の役に立ちたいのか)」を突き詰めて考えて、具体的にしよう。たとえば、人の役に立ちたいなら、「誰にどんな言葉で『ありがとう』と言って欲しいか」と自問するといい。若い人かお年寄りか。困っていることを救うのか、楽しい時間を提供するのか。そう突き詰めることで、自分の考えが固まり、面接でも自信を持って話せるようになる。

 

 

35~44歳(ミドル世代) >

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著者紹介

細井智彦(ほそい・ともひこ)

転職コンサルタント

1960年、京都府生まれ。同志社大学文学部心理学科卒。「人材紹介会社に在籍中に面接力向上セミナー」など各種セミナーを独自に開発。セミナー受講者はのべ10万人超。6,000人の転職希望者を内定に導いた実績から「日本一面接を成功させる男」と呼ばれる。企業(面接担当者)向けの研修も、大手からベンチャーまで330社以上に実施。著書に、『転職面接必勝法』(講談社)、『本当に「使える人材」を見抜く 採用面
接』(高橋書店)などがある。

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