佐々木俊尚 ヴァーチャルの進化が企業にもたらす変革とは

「VR」は我々の仕事や生活にどんな影響を与えうるのか。テクノロジーについて豊富な知見を持つ作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏にうかがった。
2018年05月04日 公開
結婚詐欺と連続殺人の容疑者である梶井真奈子、通称カジマナ。逮捕時に話題になったのはその容姿。美人でもなく、おまけに太っている彼女が一体、どのようにして次々に男を手玉に取ったのか? 週刊誌の記者である町田里佳はカジマナの独占インタビューを取るべく動く。面会を重ね、取材の一環だからとカジマナの勧める店で食事したり、言われた通りのレシピで料理をしたりするうちに、スレンダーだった身体は太り気味に。そのうち里佳は、仕事だけでなく人生そのものをもカジマナに翻弄されてゆく。
その名が記憶にある人ならばすぐに思い浮かべるであろう、木嶋佳苗死刑囚の首都圏連続不審死事件をモチーフとした小説だ。
グルメで料理が得意な梶井が作中で熱く語る食材の一つが、タイトルにもなっている「バター」なのだが、このタイトルの通りに濃厚な展開が続く小説だった。主人公・里佳が梶井に取り込まれていく様子、里佳と親友との友情関係など、いくつもの視点で読むことができる長編だが、私は一貫して「現代女性の生きづらさ」が主題にあると感じた。
里佳は強く賢く、仕事に野心を持つ女性だ。その彼女が身を捧げるようにして勝ち取ったはずの仕事の末路がどうなるか。そこはぜひ本編をお読みいただきたいのだが、「もし里佳が男性だったら、同じ結果になっただろうか」と思わざるを得ない。里佳が「スレンダーで見栄えが良く、週刊誌編集部で紅一点だから」という理由で注目されるあたりは、仕事の場でもなぜか「女子力」とやらを求められる現実がよく表われていると思う。
女性が何かを手に入れるには、必ず何かを犠牲にしなければならないのか。もっと楽に、いろいろ諦めて生きてはいけないのか。痩身で美しくあらねばならないという呪縛から解かれる日は来るのか。痩せることを放棄しながらも、女として自信満々な梶井を、正直に言えば私はうらやましく思う。物語の結末が気になると同時に、さまざまなことを悶々と考えながら読んだ作品。
執筆:Nao
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ヴァーチャルないしデジタルは、ウィズコロナの社会に欠かせないものとなっています。その発展はますます、ビジネスの可能性を広げることでしょう。
2020年はまさに「コロナ」に振り回された年だった。多くの企業が危機に陥り、厳しい状況は今も続いている。だが、経営コンサルタントとして数多くの企業を指導している小宮一慶氏によれば、この厳しい状況を飛躍のバネとしている企業も多いという。
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