佐々木俊尚 ヴァーチャルの進化が企業にもたらす変革とは

「VR」は我々の仕事や生活にどんな影響を与えうるのか。テクノロジーについて豊富な知見を持つ作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏にうかがった。
2018年05月25日 公開
「知的でわかりやすい説明には型がある」と主張する、元予備校人気講師の犬塚壮志氏。中でも冒頭のつかみで大事なのが、相手の好奇心を刺激することだという。だが、それは簡単なことではない。いったい、どうすればいいのだろうか。
「わかりやすい説明」のためには、人に興味を持ってもらうことが大事。とはいえ、「好奇心なんて簡単に刺激できないよ」―─こう思う方もいるかもしれませんね。確かに、慣れないうちは好奇心を意図的に刺激することにハードルを感じるかもしれません。でも、あるんです、誰でもすぐに好奇心を刺激できるとっておきの方法が……。
その方法とは、「とりあえずこう話しておけば、相手はノッてくれる」という、説明下手だった私の鉄板のノウハウです。それが次の2つです。
1 一文に〝矛盾〟を入れる
2 〝秘密〟を醸し出す
「一文に〝矛盾〟を入れる」というのは、たとえば「世界最弱のライオンとは?」のように「弱い」と「ライオン」という相反するイメージの言葉を同時に入れるのです。
「〝秘密〟を醸し出す」というのは、あなたの説明する内容がこれまでオープンになっていないということを匂わすのです。
この2つのどちらかを使うだけで十中八九、相手は食いついてきます。
ただ、これだけではよくわからないと思いますので、具体例も交えて1つずつ詳しく解説していきますね。
まずは1の「一文に〝矛盾〟を入れる」からいきましょう。
「そういえばさ、……あっ、やっぱいいや」―─友人からこんなふうに言われたことはありませんか? そのときって、なんかモヤモヤして、話の続きが気になったりしませんか?「なんだよ。最後まで言えよ!」みたいな。
この「一文に〝矛盾〟を入れる」というのは、相手のそのモヤモヤ感を利用したものなのです。
人は、矛盾が出てきたときになんだか気になってしまう、そのモヤモヤした不快感をどうにか解決したい――そう思ってしまう生き物なのです(これを認知不協和といいます)。これを利用すると、多かれ少なかれ相手の頭の中に「?」を入れることができます。それで相手の興味をひくのです。
たとえば、次のようなフレーズです。
「健康にいい毒があるって知ってた?」
「燃える氷って知ってる?」
「ポイ捨てOKなペットボトルがあるんだよね」
つまり、「ちょっと変だぞ」と意図的に違和感を感じさせるのです。
これは「毒は体に悪いもの」「氷は燃えない」「ペットボトルのポイ捨てはダメ」など、そもそも相手がもっているであろう認識を利用しているのです。その逆をあえて衝いているテクニックなのです。
こうやって、1つの文に、対義的なワードやフレーズを意図的に入れるのです。
「VR」は我々の仕事や生活にどんな影響を与えうるのか。テクノロジーについて豊富な知見を持つ作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏にうかがった。
ヴァーチャルないしデジタルは、ウィズコロナの社会に欠かせないものとなっています。その発展はますます、ビジネスの可能性を広げることでしょう。
2020年はまさに「コロナ」に振り回された年だった。多くの企業が危機に陥り、厳しい状況は今も続いている。だが、経営コンサルタントとして数多くの企業を指導している小宮一慶氏によれば、この厳しい状況を飛躍のバネとしている企業も多いという。
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商人には好況不況はない、何(いず)れにしても儲けねばならぬ。松下幸之助はに危機をいかにして克服してきたのか。
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