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ストレスフリーで過食を解消! 「プチ断食」のススメ

2018年06月14日 公開
2023年03月14日 更新

石原結實(医学博士/イシハラクリニック院長)

1日3食規則正しく食べる必要などない!?

 現代の日本人の運動量から考えると、1日3食は明らかに食べすぎです。「1日2食」あるいは「1日1食」で十分でしょう。「1日1食」というと、「それでは身体がもたない」とか、「栄養バランスが偏る」と眉をひそめる読者もいるかもしれません。でも、考えてみてください。動物はみんな偏食ですし、1日3食も摂っていません。ライオンは肉食ですし、ゾウやキリンなどの大型動物は草食。お腹が空かなければ、目の前に餌があっても無理には食べません。それで、健康を保っています。であれば、「1日3食規則正しく食べるべき」という私たちの認識自体が間違っているのではないでしょうか。

 むしろ、人間の身体は空腹のときこそ健康を保つことができます。人類はアフリカ大陸で誕生した約700万年前から、ほとんどの期間を飢餓状態で過ごしてきました。人類の健康は空腹の歴史に支えられてきた、といっても過言ではありません。

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まずは朝食抜きから実践してみよう >

著者紹介

石原結實(いしはら・ゆうみ)

医学博士、イシハラクリニック医院長

1948年、長崎市生まれ。医学博士。長崎大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科博士課程修了。現在、イシハラクリニック院長として漢方薬と食餌気療法指導によるユニークな治療法を実践するかたわら、全国各地で数多くの講演を行う。先祖は代々、鉄砲伝来で有名な種子島藩藩医。3代前は薩摩藩に英国医学を伝えたウィリアム・ウィリスに師事して外科学を修め、後に上京して済生医学舎に学んだ石原平次郎民也。コーカサス・グルジア共和国科学アカデミー長寿医学会名誉会員。
著書は『「医者いらず」の食べ物事典』『石原式「朝だけしょうが紅茶」ダイエット』『「食べない」健康法』(以上、PHP文庫)、『生姜力』(主婦と生活社)、『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房)、『新 健康力大全』(KKロングセラーズ)など200冊以上。

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