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低リスクで安定的!「債券」投資入門

2018年10月01日 公開

やがら純子(ファイナンシャルプランナー)

「守る」なら個人向け国債、「増やす」なら社債か外債

国や企業などの発行体にお金を「貸付」するという形式の投資である債券。発行体倒産のリスクはあるものの、おおむねローリスク・ローリターンと言える。では、具体的にはどんな点に注意し、どれを選べばいいのか。ファイナンシャルプランナーのやがら純子氏に教えていただいた。(取材・構成=杉山直隆)

 

低リスクで安定的に運用できるのが魅力

資産運用のために投資をしたいが、できるだけリスクを減らしたい。そんな人に活用していただきたいのが「債券」です。

債券とは、国や一般企業などが、投資家から事業資金を借りるために発行する証書のことです。国が発行する国債や地方自治体が発行する地方債などの「公債」と、一般企業が発行する「社債」の二つがあり、いずれも証券会社で購入できます。

特徴は、他の金融商品と比べると、低リスクで安定的に資金を運用できることです。

「発行体が、皆から集めたお金で事業をして、決められた日にお金を支払う」という点では株式と似ていますが、株式は「事業でたくさん儲かったらたくさん分配するけど、儲からなかったら1円も払わないこともある」のに対し、債券は、「事業が儲からなくても、約束した利率の分は必ず支払う」点が異なります。つまり、発行体がよほど潰れそうにならない限りは、確実に利益が得られるのです。

また債券も株式と同じく、値上がりしたら売って、売却益を得ることもできます。買ったときより値下がりした場合は、売らずに満期まで持っていれば、利息と額面金額は戻ってきます。

ただし、株式よりも値動きが小さく、現在、年利率0%台のものも多いので、大きなリターンは期待できません。

この特徴を活かして、「リスクを抑えたいお金はローリスク・ローリターンの債券に投資し、リスクをとってもいいお金はハイリスク・ハイリターンの株式に投資する」というように、他の金融商品と組み合わせれば、リスクを分散させながら、手持ちの資金をバランスよく運用できるでしょう。

また、満期日が決まっているので、「この用途で使いたいので、いついつまでに手元に戻したい」というお金を運用するのにも適しています。

 

個人向け国債よりはネット預金のほうがいい!?

では、具体的にどの債券を選ぶべきでしょうか。お金を「守る」か積極的に「増やす」か、目的によっても変わってきます。

最もリスクが低く、「守る」目的に適している債券は、「個人向け国債」です。特徴は、日本国が発行しているので破綻の心配が限りなく小さいことと、1万円から買えること。個人向け国債には、変動金利で満期が10年の「変動10年」と、固定金利で満期が3年か5年の「固定3年」「固定5年」の3種類があります。リスクが低いぶん、利率も低く、最近発売されたものは、3種類とも利率が0・05%。ネット銀行の定期預金に負けています。ただし、「変動10年」だけは今後、金利が上がる可能性があるので、買うなら「変動10年」でしょう。

また、地方自治体が発行している「地方債」も、比較的安全性の高い債券です。金利は現在、0%台がほとんどですが、「自分の出したお金で故郷の公共事業が進む」といった社会貢献の醍醐味もあります。自治体のサイトに情報が出ていることがあるので、気になる人は、チェックしてみると良いでしょう。

 

社債は高利率も狙えるが上級者向き >


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著者紹介

やがら純子(やがら・じゅんこ)

ファイナンシャルプランナー/アナウンサー

神奈川県生まれ。アナウンサーとして報道・情報番組に携わる中で、個人責任の時代を生き抜くには金融知識が必要になると感じ、2000年にFP資格を取得。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。All About「国債・債券」「マネープラン」ガイドとして、初心者が始めやすい資産運用や人生設計に基づくお金の貯め方増やし方を解説。

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