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定年後、「なんとかならない」時代が到来する!

2018年08月09日 公開

井戸美枝(経済エッセイスト)

定年後40年を楽しく生きるための「お金の準備」を!

定年後30年、40年の人生が待っている現代。長く生きることで最大の心配事の一つが「お金」のこと。将来に向けて、私たち40代が今から備えるべきお金のこと、心構えはどのようなものか。人気経済エッセイストの井戸美枝氏に話をうかがった。

 

なんとかならない時代がやってくる!

 人生80年と謳われたのは、もはや過去の話。「これからは100歳までを見据えた『老後資金計画』が必要」と説く経済エッセイストの井戸美枝氏。私たちにはどんな未来が待っているのだろう。

「日本人の平均寿命は伸び続け、世界でも稀に見る超長寿社会なのは知られるところです。人口統計を取り始めた1963年には、100歳以上の高齢者数はわずか153名でした。ところが、2016年には100歳以上の高齢者は過去最多の6万7,000人に。約50年間で400倍以上にまで増えています。

 そして、2016年の統計によると、100歳まで生きる人の9割は女性。90歳まで生きる男性は4人に1人、女性はなんと半分です。まさに、90歳、100歳まで生きることを想定した『老後資金計画』が必要な時代になっているのです」

 今後ますます少子高齢化が予想される中、将来を考える40代は、まずは「年金だけで暮らす」という“常識”を捨てることだと井戸氏は指摘する。

「本来、年金は社会福祉ではなく、定年後の生活のセーフティネット。定年後の生活費の土台にはなりますが、すべてをまかなう制度ではないのです。

 例えば、会社員と専業主婦の夫婦は、定年後に年金だけでは年間100万円ほど不足する世帯が多いと言われています。でも、定年後が20年程度であれば、退職金1,500万円と貯蓄で補って、なんとかやっていけた。

 ところが、定年後の人生が30年に延びれば、不足額は単純計算で3,000万円、40年になれば4,000万円に。これまでと違い、『なんとかならない』時代がやってくるのです」

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著者紹介

井戸美枝(いど・みえ)

経済エッセイスト/社会保険労務士/ファイナンシャルプランナー

兵庫県生まれ。関西大学卒業。1990年、井戸社会保険労務士事務所を設立。93年、ファイナンシャルプランナーの資格を取得し、井戸美枝事務所に。講演や執筆、テレビ出演などを通し、生活に身近なお金の相談からお金の意識啓発まで広く活躍。厚生労働省社会保障審議会企業年金部会委員。近著『100歳までお金に苦労しない定年夫婦になる!』(集英社)など著書多数。

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