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東大生が無意識のうちに実践する読書術とは?

2018年10月24日 公開

西岡壱誠(現役東大生)

「能動的な読書」をすれば、地頭がよくなる!

「読む力」がキーワードになっている昨今、『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書』という本が12万部のベストセラーとなっている。著者の西岡壱誠氏は、もともと偏差値35からのスタートで、この本で紹介した本の読み方を実践したところ、みるみる成績が上がって東大に合格したという。東大生なら誰もが実践しているという、その読み方の秘密とは。(取材・構成=前田はるみ)

 

東大合格に必要なのは「読む力」だった!

「東大読書」は、高校3年生で偏差値35、2浪して崖っぷちだった僕が、東大合格を目指す過程で編み出した読書術であり、「読む力」と「地頭力」が一気に鍛えられるというものです。僕は、本の読み方を変えたことをきっかけに、東大合格を果たしました。「地頭力」は、「本の読み方」を変えるだけで誰でも鍛えることができるのです。

「本の読み方」に着目したのは、東大の入試問題を詳しく分析したことがきっかけでした。たとえば現代文。問題に使われている文章は比較的平易で、読めば内容は理解できます。それでも問題を解くことができないのは、文章を理解したうえで、自分の考えをアウトプットすることが求められているからでした。他の科目もすべて「自分で考えて、アウトプットする」ことが求められていることに気づき、東大に合格するためには、知識を増やすことより、思考力を高める必要があると気づいたのです。

また、東大の入試会場で周りの受験生を観察すると、皆、教科書を読んでいました。同じ教科書で勉強し、入試問題もそこから出題されているのに、問題を解ける人と解けない人がいるのはなぜだろう。そこで思いついたのが、東大に合格する人は、教科書の読み方が違うのではないかということだったのです。

 

現代文の問題と思って本を読んでみる

では、「東大読書」とはどのような読書術なのかというと、僕がここでお伝えしたいことはただ一つ。本と対話するような、「能動的」な読み方が肝だということです。

例えば教科書に、「〇年に〇〇王朝が誕生しました」と書かれていたとします。以前の僕は、「ふーん、そうなんだ」と何の疑いもなく、受動的に読んでいました。それに対して、「なぜこの時期にこの王朝ができたのだろう?」と疑問を持ちながら、能動的に読むのが「東大読書」です。教科書の記述を鵜呑みにせず、「なぜそう言えるのだろう?」「本当にそうなのだろうか?」と本と会話するつもりで読んでいくのです。

すると、自分で立てた問いの答えを探しながら読むので、本の内容をより深く理解することができます。また、自分の頭で考えながら読むことで、自然と地頭が鍛えられていくのです。僕が能動的な読書を意識するようになってから成績がぐんぐん伸び、東大に合格できました。

東大に入って驚いたのは、僕が試行錯誤してたどり着いた「東大読書」を、東大生が当たり前のように実践していたことです。東大生は本の内容にツッコミを入れ、感想を語り合うのが大好きです。

東大生がよくやるのは、まるで現代文の入試問題を解くかのように本を読むことです。現代文の問題では、テキストに下線が引いてあって、「この部分はどういう意味ですか」という問いが立てられていますよね。東大生が教科書や参考書を読むときも、同じように、「どこに下線部を引けば理解が問えるだろうか」と、遊び感覚で友達と議論しているのです。そうした議論の輪に入ると、「なるほど、その部分を疑問に思っているんだな」ということがわかり、自分の考えを深めるヒントになります。

 

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著者の主張をひと言で表現できるかどうか >



著者紹介

西岡壱誠(にしおか・いっせい)

現役東大生/ビジネス書作家

1996年、北海道生まれ。元偏差値35だったが、「『読む力』と『地頭力』を身につける読み方」を実践した結果、みるみる成績が向上し東大に合格。現在、東京大学3年生。1973年創刊の学内書評誌「ひろば」編集長。人気漫画『ドラゴン桜2』(講談社)に情報提供を行なう。「ドラゴン桜2 東大生チーム『東龍門』」のプロジェクトリーダーを務める。著書に、ベストセラー『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書』(東洋経済新報社)などがある。

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