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自らメインストリームから離れ、「傍流」へ飛び込め

2018年09月17日 公開

成毛 眞

40代から始める人生戦略

ガムシャラに働いても報われない。かといって、今の仕事は辞められない──。そんな二進も三進もいかない40代の悩みを一刀両断するのは、『定年まで待つな! 一生稼げる逆転のキャリア戦略』 (PHPビジネス新書)を上梓する成毛眞氏。最終回は、40代がとらわれがちな古い価値観をバッサリ切り捨て、不確実な時代を楽しく生き抜くヒントを提示する。人生を変えるラストチャンスを活かすためにはどうすべきなのか。

 

40代の足かせになる「旧来の価値観」とは?

 改めて、今後の日本を予測すると、今の40代の前途は決して楽観視できません。

 能力の高いゆとり世代との競争に巻き込まれ、定年前に仕事を失う可能性が高いことはすでにお話ししました。それに加え、さらに大きな問題がのしかかってきます。それは、人口減少と少子高齢化です。

 国立社会保障・人口問題研究所によれば、秋田県では2045年に人口の50%以上が65歳以上の高齢者になると予測されています。これは、現役世代1人が1人以上の高齢者を面倒見なければならないということを意味しています。秋田県ほどではなくても、他の都道府県でも高齢者比率は大きく高まることは疑いようがありません。

 すると、もう社会保険は持ちこたえることはできないでしょう。今の40代が高齢者になる頃には、年金の給付額は減り、健康保険や介護保険の自己負担額は大きく跳ね上がるはずです。

 そのとき、お金を持っていなければ、文字通りに野垂れ死んでしまいます。ですから、今の40代は老後も自分で自分を支えられるよう、なんとしてもお金を稼げる力をつけなければならないのです。

 そこで、これまで2回にわたり、40代がこの先も稼ぎ続けるための方法をお伝えしてきたわけですが、私が伝えたい共通のメッセージは、次のひと言に集約できます。

 それは「古い価値観にとらわれて、自分をがんじがらめにしていないか」ということです。

「地方の中小企業に転職する」「仕事に全力投球するのをやめ、そのぶんの時間とコストを趣味に費やす」──。これまで述べてきたアドバイスは、いずれも「東京の大企業が一番」「仕事は全力投球しなければならない」という旧来の価値観の逆をいく考え方です。

 古い価値観を大切にするのは自由ですが、それに縛られると思考停止に陥り、自分の可能性を狭めてしまいます。それだけならまだしも、長い年月をかけ会社や学校で古い価値観を植えつけられてきているので、その存在を自覚できないことも少なくありません。

 そこで連載最終回は、40代が捨てるべき旧来の価値観とはどのようなものか。また、その対処法についてお話ししましょう。

「傍流」で実力をつけ「一国の主」になれ >

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著者紹介

成毛 眞(なるけ・まこと)

1955年、北海道生まれ。79年、中央大学商学部卒業。82年、株式会社アスキーに入社後、株式会社アスキー・マイクロソフトに出向。86年、マイクロソフト株式会社に入社し、OEM営業部長、取締役マーケティング部長などを経て、91年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退職後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。現在は、早稲田大学客員教授、スルガ銀行社外取締役ほか、書評サイト『HONZ』の代表を務める。近著に、『これが「買い」だ』(新潮社)、『ビル・ゲイツとやり合うために仕方なく英語を練習しました。』(KADOKAWA/中経出版)、『教養は「事典」で磨け』(光文社)、『情報の「捨て方」』(KADOKAWA/角川書店)などがある。

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