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予定を「長期」で俯瞰して、 自分の時間を コントロールしよう

2018年10月09日 公開

野口悠紀雄(早稲田大学ビジネス・ファイナンス 研究センター顧問)

スケジュールは、中長期で一覧しよう

 野口氏が自身で開発し、ロングセラーとなっている『「超」整理手帳』。ジャバラ式に折りたたんだページを広げることで、8週間ぶんの予定がひと目でわかるこの手帳は、中長期の視点で予定を組むことが重要だという視点から生まれたものだ。

「執筆の仕事で言えば、重要なのは締め切りです。いつ、どの原稿の締め切りが来るかを先々まで把握したうえで、それに向けたスケジュールを組むことが重要です。

 これはどんな仕事でも同じだと思いますが、1週間の予定しか目に入らない普通の手帳を使っていると、目の前の細かい仕事をこなすことばかりに目がいきがちになってしまう。その結果として、いつも時間に追われ、予定に振り回されることになるのです」

 実際のスケジュール管理においては、この手帳とアプリを併用しているという。

「『「超」整理手帳』のアプリ版があるので、最近はそれも併用しています。音声入力が使えるなど、入力が簡単だからです。iOSの新しいバージョンに対応していないため、現在ではダウンロードできないのが残念です」

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メモは分類しないで「検索」せよ >

著者紹介

野口悠紀雄(のぐち・ゆきお)

早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問/一橋大学名誉教授

1940年、東京都生まれ。63年、東京大学工学部卒業。64年、大蔵省入省。72年、イェール大学Ph.D(経済学博士号)取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授などを経て、2011年より現職。著書に、『「超」整理法』(中公新書)、『「超」AI整理法』(KADOKAWA)など、ベストセラー多数。

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