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起業にお勧めの国、ルワンダ。でも問題は……(ルワンダ4)

2018年12月07日 公開
2018年12月07日 更新

<連載>世界の「残念な」ビジネスマンたち(40)石澤義裕(デザイナー)

ひたすら酔っぱらう起業家

ルワンダの人口は、東京都くらいです。

首都のキガリで、世田谷区くらい。

四国の1.5倍ほどしかない国土に珍しい遺跡はなく、行かねば後悔するような絶景も観光地もありません。

「ルワンダの奇跡」ともてはやされた経済はいっときの勢いを失い、ICT立国を目指していますが、動画閲覧もあやしいインターネットですから期待できません。

内陸国なので工業国にはなれないし、基本的にいつまでたっても農業。山がちなので大規模農業はかなわず、いまだに鍬を振っています。

つまり将来も地味です、ルワンダ。

これだけ地味ならば、斬新なアイデアをひねり出したり、小賢しいブランディングをこねくり回したり、宣伝に無駄遣いしたりせずとも、普通の商売を普通にすれば普通の会社経営ができそうじゃないですか。

何をしようかな?

いくらビールを飲んでも土産物屋しか頭に浮かびませんで、いまどき土産物屋はないよね。

すみませーん、ビールもう一杯!


宿のお手伝いボーイ。朝6時半からほぼ1日働いて、日給600円。夜はバーテンダー。働き者です。

 

著者紹介

石澤義裕(いしざわ・よしひろ)

デザイナー

1965年、北海道旭川市生まれ。札幌で育ち、東京で大人になる。新宿にてデザイナーとして活動後、2005年4月より夫婦で世界一周中。生活費を稼ぎながら旅を続ける、ワーキング・パッカー。

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