THE21 » キャリア » ちょっとした言い方の差で印象がガラリと変わる「ビジネス英会話」

ちょっとした言い方の差で印象がガラリと変わる「ビジネス英会話」

2019年02月26日 公開
2023年03月10日 更新

竹村和浩(ユニバーサル・エデュケーション代表取締役CEO)

 

「プレゼン」のときの会話のポイント

プレゼンのポイント①
「I will be speaking for about an hour.
(1時間話します)

最初にテーマと時間を伝え、あとは「型」に従う

プレゼンで重視すべきは「ロジック」。英語圏の人々はそれに基づいたスピーチ術を学生時代から習い、ノウハウを熟知しています。とはいえ難しく考える必要はありません。プレゼンは型が決まっているので、一度覚えてしまえばあとは楽。「introduction(導入)」「body(中身)」「conclusion(結論)」で進む、という構造を覚えれば、あとはその型にはめ込んでいけばいいだけです。

 導入では「Hello, everyone.」「Thank you so much for coming today.(本日はお越しいただきありがとうございます)」という挨拶から始まって、「Today I would like to talk about ~」と、何について話すかを語るのが定番。「I’ll speak for about an hour.」などと、最初に時間の目安も必ず伝えましょう。すると、聞いているほうに心構えができます。

 

プレゼンのポイント②
「Thank you very much for your listening.
(お聴きいただき、ありがとうございます)

最後がうまく締まるかどうかで、印象が段違い!

プレゼンでテーマの話(body 部分)に入るときは、まず構成を明らかにすること。「I’ve divided my talk into three parts.(3つのポイントに分けてお話しします)」と伝え、「First, ~」「Second, ~」というように順序を明示して話すようにしましょう。途中途中で、今の話は全体のどの部分にいるのかを示してあげると、聞いている人は、あとどれくらいなのかがわかり安心します。

 そして結論に来たら、「As a conclusion(結論として)」と告げて、最も伝えたいメッセージを語りましょう。そして「Thank you very much for your listening.」のひと言で締めます。プレゼンでは、最初と最後が肝心。出だしと締めの言葉は決まり文句として暗記し、原稿を見ながらではなく、聴衆を見て話せば堂々とした印象になります。

次のページ
「商談」&「食事会」のときの会話のポイント >

著者紹介

竹村和浩(たけむら・かずひろ)

[株]ユニバーサル・エデュケーション代表取締役CEO

1961 年、石川県生まれ。立教大学卒業後、東京都立高校英語教諭、[株]公文教育研究会を経て、1995 年にTLL言語研究所を設立。「発音の学校」を主宰、独自の英語音声指導法のもと日本人の英語力向上を図る。企業顧問として国際化に向けた戦略策定にも従事。著書に、『世界基準のビジネス英会話』(三修社)、『マンガで体得 ビジネス英語によろしく』(DHC)など。All Aboutビジネス英会話ガイド

THE21 購入

2024年5月号

THE21 2024年5月号

発売日:2024年04月06日
価格(税込):780円

関連記事

編集部のおすすめ

英語を習得するには、「40代」こそがチャンスだ!

菊間ひろみ(イングリッシュ・トレーナー)

40代から始める 「ズルい英語学習法」

小池直己(執筆家)

丸暗記不要! 英会話&英単語学習法

関正生(「スタディサプリ」人気No.1英語講師)
×