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社員の仲の良い会社は、殺伐とした会社に負ける……その根本的な理由

2019年01月22日 公開

神田昌典(経営・マーケティングコンサルタント)

「未来に選ばれるビジネスモデル」とは?

『非常識な成功法則』『2022-これから10年、活躍できる人の条件』など数々のベストセラーを輩出し、「日本のトップマーケター」にも選出されたカリスマ経営コンサルタント・神田昌典氏。

その神田氏が、コンサルタント活動20年目の集大成として満を持して送り出すのが、最新刊『インパクトカンパニー』だ。成熟業界、衰退業種の中小企業であっても、「インパクトカンパニー」となることで復活し、世界を目指すことも可能になる。

ただ、そのためには従来の常識を捨て、「未来に選ばれるビジネスモデル」を構築する必要があるという。では、「未来に選ばれるビジネスモデル」とは何か。新著から抜粋してお届けする。

 

仲の良い会社より、殺伐とした会社のほうが業績が良い?

ある時、立て続けにコンサル依頼が入った。どちらも100億円を超える成長企業だが、会社の雰囲気はまったく異なる。

一方は、社員同士の仲が良く、会社に感謝し、社長は社員のことを心から気づかっている。

もう一方は、社員同士が裏で悪口を言い、会社の悪口を言い、社長は社員のことを見ようともしない。

さて、どちらの業績が良かったか?

答えは、後者。

人が良い会社よりも、殺伐とした会社のほうが、圧倒的に好業績だったのである。

 

「みんなで仲良く疲弊する」企業の悲劇

社員同士の仲が良いか悪いか、会社の雰囲気が良いか悪いか、というのは、実は、会社の収益性とは、あまり関係ない。

それどころか、人の良い社員が多く、社員同士の仲が良い会社は、低収益率に甘んじているケースが目立つ。

「人が良い会社の社員はひもじい」

――なぜ、この理不尽な現実が、起こってしまうのか?

もちろん、働いている人たちもそこで働くことに心から幸せを感じていて、しかも、十分に利益が上がっているという会社にできれば、それが理想だ。

しかしながら――ビジネスの収益は、ビジネスモデルで決まる。いくら従業員満足(ES)や顧客満足(CS)が高くなるよう経営者が努力しても、すでに賞味期限が切れたビジネスモデルでは、残念ながら、業績を維持することで精一杯。未来から選ばれるビジネスモデルを作り上げることが、経営者にとっての最優先の仕事である。

社員にとって居心地のいい会社を維持するために、ビジネスモデルの変革が後手に回ってしまえば、結局、年中休みなく忙しい会社ができあがる。社員は、みんなで仲良く疲弊してしまうことになる。

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著者紹介

神田昌典(かんだ・まさのり)

経営・マーケティングコンサルタント、作家

上智大学外国語学部卒。ニューヨーク大学経済学修士(MA)、ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士(MBA)取得。大学3年次に外交官試験合格、4年次より外務省経済局に勤務。その後、米国家電メーカー日本代表を経て経営コンサルタントとして独立。多数の成功企業やベストセラー作家を育成し、総合ビジネス誌では「日本のトップ
マーケター」に選出。2012年、大手ネット書店の年間ビジネス書売上ランキング第1位。ビジネス分野のみならず、教育界でも精力的な活動を行っている。
主な著書に『2022――これから10年、活躍できる人の条件』(PHPビジネス新書)、『ストーリー思考』(ダイヤモンド社)、『成功者の告白』(講談社)、『非常識な成功法則』(フォレスト出版)など多数。
アルマ・クリエイション株式会社代表取締役。一般社団法人Read For Action代表理事。

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