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「英語耳」を作る1日30分・7ステップのリスニング

2019年04月01日 公開

谷口恵子(英語学習コーチ)

聞き取れない原因を一つずつ解消!

 読者の中には、学校で英語を学んだ頃はリスニングが軽視されていたこともあり、リスニングに課題を感じているという人も多いだろう。英語学習コーチの谷口恵子氏によると、リスニングができない原因は一つではないという。複数ある原因を一つずつ解消し、「英語耳」を作る方法を教えてもらった。

 

日本人がぶつかるリスニングの壁

「英語の中でも、特にリスニングが大の苦手!」という人は多くいます。なぜ、日本人は、リスニングを不得手とするのでしょうか。その理由は、実は一つではありません。

 最も大きな原因は、英語の発音に慣れていないことです。日本の英語教育ではリスニングやスピーキングが軽視されていたため、「書かれた英文は読めるが、音は聞き取れない」という状態になっている人が多くいます。

 また、英語は速く話されると音の変化が起こりやすく、聴き間違いや聴き落としの原因になります。

 さらに、「いったん頭の中で日本語に訳してから理解する」という聴き方も問題です。聞こえた英語を、英語のまま瞬間的に理解するのではなく、日本語に訳して理解するのでは、時間がかかります。そのために、話されるスピードに追いつけなくなるのです。

 出てくる単語や表現を知らないことも、原因として挙げられます。これは、「聞こえるけれども、わからない」状態です。

 こうしたいくつもの壁を、すべてクリアできる練習法があります。それが、私が考案した「タニケイ式シャドーイング」です。

 シャドーイングとは、流れる音声のあとにぴったりとくっついて、そのまま真似をして声に出すトレーニングです。もとは同時通訳者の訓練として使われてきた方法とあって、シャドーイングだけを行なうのは一般の学習者には少々困難。いきなりシャドーイングから始めて、難しすぎて挫折するケースは少なくありません。

 そこでタニケイ式では、七つのステップを踏んで、最後にシャドーイングをする、という方法を取ります。

 各段階は、「聞き取れない原因」を一つひとつ潰すステップです。それは同時に、発音や速さに慣れ、英語を英語のまま理解する「英語耳」を育てるプロセスでもあります。

 それを経てからシャドーイングをすることで、「聴ける・話せる・理解できる」レベルにまでなることができるのです。

 

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著者紹介

谷口恵子(たにぐち・けいこ)

英語学習コーチ

1978年、宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業後、日本オラクル〔株〕を経て、ソニー〔株〕に入社。2009年、社内の英語研修でシャドーイングを知り、この手法に独自のアレンジを加えたトレーニングでTOEIC・TOEFLのリスニングで満点を獲得。13年よりプチ・レトル〔株〕役員を務める。英語学習コーチとして、これまでに累計5,700人を指導。著書に『3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング』『1日10分! 楽して伝わるタニケイ式英語発音トレーニング』(ともにプチ・レトル)などがある。

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