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AI時代の必修教養「テクノベート」とは何か

2019年05月31日 公開

嶋田毅(グロービス経営大学院教授)

結局、人間がやるべき仕事とは?

 

 皆さんは「テクノベート(Technovate)」という言葉をご存じだろうか。これは、テクノロジー(Technology)とイノベーション(Innovation)を組み合わせた言葉で、主にITに代表されるテクノロジーによって進化、あるいは変化していく新しい経営の在り方を指す言葉である。

 そんなテクノベート時代には、当然、テクノロジーへの理解も欠かせない。ビッグデータ、ブロックチェーン、RPA、MaaS……そんな必須の基本用語をわかりやすく解説して1冊にまとめた『テクノベートMBA 基本キーワード70』(PHP研究所)から、今回は「テクノベート・シンキング」「人間に残される仕事」についての解説を一部抜粋して紹介する。

 

これからの問題解決には、テクノロジーの力が欠かせない

 テクノベート・シンキングとは、グロービスが提唱するコンピュータを活用した問題解決のための思考法を指す言葉です。コンピュータを活用して課題を解決する際には、人とコンピュータの好ましい分業の在り方や、コンピュータにどのようなデータやアルゴリズム、プログラムを与えれば問題解決が段取り良く進むかを正しく考えることが大切です。

 

 

 一般に、テクノベート・シンキングは、まずは解決すべき問題を定義することからスタートします(問題の定義)。その上で、次はデータを用意します。この時、「どのようなデータをどのように与えるのが適切か」については、基本的に人間の側で判断していきます(データの構造化)。

 さらにその上でアルゴリズムを考えて(アルゴリズム化、仕様)、最後にプログラミングへと落とし込みます(実行、実装)。これがテクノベート・シンキングの一連の流れです。

 テクノベート・シンキングを効果的に行うためには、まずはコンピュータが作動する基本的な仕組みやデータの種類などについて知っておくことが必要です。それによってコンピュータの得意なこと、苦手なことが分かり、人間との最適な分業もイメージしやすくなるからです。その上で、アルゴリズムやプログラミングの基本などを学んでいくと、コンピュータを用いた効果的な課題設定や問題解決の段取り、勘どころが自然と見えてきます。

 最も良くないのは、コンピュータに関することを人任せにすることです。テクノベート・シンキングの視点を身につけ仕事の生産性を高めることは、これからの必須スキルです。

 

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