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ほとんどの人が勘違いしている「サブスクの本質」

2019年06月07日 公開

嶋田毅(グロービス経営大学院教授)

モノやサービスは、所有から「共有」「利用」へ

 

 皆さんは「テクノベート(Technovate)」という言葉をご存じだろうか。これは、テクノロジー(Technology)とイノベーション(Innovation)を組み合わせた言葉で、主にITに代表されるテクノロジーによって進化、あるいは変化していく新しい経営の在り方を指す言葉である。

 そんなテクノベート時代には、当然テクノロジーへの理解も欠かせない。ビッグデータ、ブロックチェーン、RPA、MaaS……そんな必須の基本用語をわかりやすく解説して1冊にまとめた『テクノベートMBA 基本キーワード70』(PHP研究所)から、今回は「シェアリングエコノミー」「サブスクリプション」についての解説を一部抜粋して紹介する。

 

なぜ、「シェア」は注目を集めているのか?

 シェアリングエコノミーとは、モノやサービスを特定の個人・団体が独占的に保有・使用するのではなく、多くの人々の間で共有(シェア)することで成り立つ経済圏を指す言葉です。近年、ITの活用による最適なマッチングが可能になったことから、利便性が向上し注目されています。

 シェア(共有)という活動自体は、昔から存在していた概念です。たとえば、パソコンが普及する前は、大型計算機センターのコンピューティングパワーを、多くの利用希望者が時間を分けてシェアするといったことは一般的でした(タイムシェアリングシステム)。

 それに対し、近年のシェアの特徴は、パソコンやスマートフォンなどを用いて最適なマッチングが図られる点にあります。また、貸し出す側(元々の保有者)が、高額のモノを買えるだけの資金力のある企業や公的機関だけではなく、一般の個人に広がっている点も特徴的です。

 その代表例は、ウーバーやリフトに代表されるライドシェアや、エアビーアンドビーに代表される民泊です。民泊を例にとれば、家の持ち主は、自分が使っていない間、自宅を貸し出すことができれば、保有資産を有効活用してお金を得られるというメリットがあります。借主にとっても、オンデマンドで通常のホテルより安くサービスを利用できることは魅力的です。このように、お互いの利害が一致する結果、シェアが活発に行われることになります。

 

 

 その他にも、あるビジネスパーソンが仕事の空き時間を、コンサルティングや社外取締役として他企業に貸すことを仲介するサービスなども生まれています。また、ベンチャーを立ち上げた起業家に向けて、オフィススペースを共同で貸し出すサービスなどもあります。

 

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ITの普及がシェアの利便性を加速した >



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