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できるリーダーは「なぜ、その仕事をする必要があるのか」だけを伝えない

2019年10月04日 公開

〈連載第5回〉吉田幸弘(リフレッシュコミュニケーションズ代表)

「なぜ、あなたに頼むのか」も伝えよう!

 

 部下に仕事を頼むときには、「なぜその仕事をやる必要があるのか」「なぜその仕事をすることになったのか」といった仕事の理由や背景を伝える必要がある。しかし、意識の高い部下であれば、「組織のため」という理由で動く人もいるが、「部下自身のため」という理由ほどには、部下には響かない。

※本稿は、吉田幸弘著『リーダーの「やってはいけない」』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

 

最低限のレベルのアウトプットしか出ない理由とは

 仕事の理由・背景=「WHY」をきちんと伝えないと、部下は「やらされ仕事」だと感じる可能性が高まります。

 

「〇〇社へのプレゼン資料、作っておいて」
「来期の売上予測をまとめたグラフ、作っておいて」

 

 こんな仕事の頼み方では、部下のやる気は上がりませんし、提出物のクオリティも上がりません。部下の側としては、せいぜい最低限のレベルのものを作って、合格点を取っておこうという感じでしょう。

 

 とある部署のリーダーのAさんは、部下に仕事を頼むとき、必ず「なぜその仕事をやる必要があるのか」を伝えていました。

 

「〇〇社へのプレゼン資料、頼んだぞ。取れたら大口顧客になるし、会社にとっても部署にとっても大事な案件だからな」
「来期の売上予測をまとめたグラフを作ってほしい。来期の部署の予算を多く確保できるチャンスだからな」

 

 部下がその仕事をするべき理由を、Aさんは必ず伝えていました。内容は具体的で、部下の側も明確に理解していました。

 しかし、Aさんの部下が提出してきた資料は、最低限のレベルはクリアしていましたが、何かインパクトが足りない、最高のクオリティというには、ほど遠い状態でした。

 非常に大きな温度差を感じたAさんは、「WHY」もしっかり伝えたのに、なぜ部下が「自分ごと」として受け取ってくれないのだろうかと悩んでしまいました。

 

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著者紹介

吉田幸弘(よしだ・ゆきひろ)

リフレッシュコミュニケーションズ代表

1970年、東京都生まれ。大手旅行代理店を経て、学校法人、外資系専門商社、広告代理店で管理職を経験。「怒ってばかりのコミュニケーション」で降格を経験したことからコミュニケーションを学び、2011年に独立。現在はコーチングの手法を駆使し、経営者や中間管理職向けにコンサルティング活動を行なう。

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