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ルワンダ人に大金を貸したら、奇跡が起きた話(ケニア/ルワンダ)

2019年09月17日 公開

著者:<連載>世界の「残念な」ビジネスマンたち(46)石澤義裕(デザイナー)

アフリカは「ほれ見たことか」に満ちている


今回の奇跡を起こした青年です。多少、尾ひれに色ぐらい塗りましたが、実話です。

 

軽キャンピングカーを寝ぐらとする、地球半周夫婦です。

アフリカの大地をさまようこと2年半で、とうとう前タイヤのベアリングが逝かれてしまいました。

ピンチのとき、気の利いた旅人ならスポンサーだのクラウドファンディングだのがボウフラのように湧き出して、助けてくれてありがとう!となるものですが、人望のないことにおいては右に出る者がいない我が家、というか拙者。

普通に、ケニアで途方に暮れています。

自慢じゃありませんが、軽自動車の部品なんてアフリカじゃ手に入りませんから。

「ほれ見たことか!」

読者のツッコミはありがたく頂戴しますが、想定内のトラブルです。

アフリカに部品がないことくらいうすうす知っていて、気づかないふりをしていたのです。

わかっちゃいるけどやめられない止まらないの性分ですから、思いつきで墓穴を掘っては穴にハマる人生なのです。

今回のレポートは「ほれ見たことか!」と言わせたいような間抜けな話ですが、奇跡が起きました。

 

アフリカでは「友情」に要注意

去年、外国人にお金を貸しました。

よりによってアフリカ人、と言えば差別に聞こえるかもしれませんが、世界でもっとも貧しい国ランキングで18位に輝くルワンダ人にです。

小さな家のひと部屋を民泊として貸している、定職についていない貧乏青年に。

彼らの平均年収の2年半ぶんくらいの大金を。

 

一般的に、外国で地元の人に大金を盗られるパターンは、大きく3つあります。

ひとつは、結婚。

毎月のように新しい親戚が現れて、そのうち奥さんの彼氏みたいのが混じっていても気づかずに、鼻血が出なくなるまでお金を無心され続けるケース。

ふたつ目は、外国人が土地を購入できない国で、地元の人の名義で土地を買うケース。

彼は友達だから信用できると能天気なことを言っているうちに、買った土地から追い出されます。

みっつ目は、共同事業に出資するパターン。

これもまた、彼だけは俺を騙さないと寝ぼけたことを言っているうちに持ち逃げされます。

いずれにしても、愛と友情が出汁です。

拙者は友達が少ないので、友情に騙されるほど初心じゃありません。

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ルワンダ青年に勝手にお金を貸し付ける >



著者紹介

石澤義裕(いしざわ・よしひろ)

デザイナー

1965年、北海道旭川市生まれ。札幌で育ち、東京で大人になる。新宿にてデザイナーとして活動後、2005年4月より夫婦で世界一周中。生活費を稼ぎながら旅を続ける、ワーキング・パッカー。

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