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「一人採用するために、説明会に何人集めればいいか」逆算して考えよ



2020年03月16日 公開

酒井利昌(採用コンサルタント)

採用も、まずは数値目標の設定から

 

会社が人材を集めるために重要なのが「採用」だ。労働人口減少の中、人手不足に悩む企業は多い。採用コンサルタントの酒井利昌氏は、日本企業の採用に関して、大きな問題の一つに「時代は大きく変わっているのに、採用に関する考え方が変わっていない」ことがあると指摘する。では今、採用をどう進めればよいのか。詳しくうかがった。(取材・構成=塚田有香)

 

採用に苦しむ企業が抱える三つの課題

最近はどの企業でも、「いい人が採用できない」という声が聞かれます。人手不足を背景に売り手市場が続き、大手や有名企業でも新卒の学生に内定辞退されるケースが続出しているほどです。2020年卒の採用充足率(内定者数/募集人数)は80.4%で、17年卒の87.7%から右肩下がりで急落しているのが現状です。

採用に苦しんでいる企業の課題は、主に3点あります。1点目は、そもそも人を集められない。特に中小企業や地方の会社は、学生や求職者たちにあまり知られていません。人間は知らないことを怖いと感じるので、どうしても「知っている会社の方が安心」という心理が働きます。認知度の低い会社は「ブラック企業ではないか」と色眼鏡で見られることも多く、募集しても人が集まりません。

2点目は、人を見極められない。会社の採用基準が明確でないため、自社に合わない人を採ってしまうケースです。多くの会社では、それぞれの面接官が主観で判断するため、採用基準に一貫性がありません。だからある面接官は優秀だと思って採用した人でも、実際の現場に出たらまったく適応できない、といった事態が起こるのです。

 

日本企業の採用基準は15年以上変わっていない

それに産業構造やビジネス環境が急速に変化し続けているのですから、自社の採用基準も変化して当然です。ところが経団連の調査によると、企業が「新卒採用の選考時に重視した点」は、16年連続で「コミュニケーション能力」が1位。採用基準が時代の変化に全く対応していない現状は異様です。就職氷河期の買い手市場を経験し、過去に採用がうまくいっていた企業ほど、現状維持バイアスが作用して採用基準を更新しない傾向があります。

3点目は、動機づけができない。つまり「この会社で働くといいことがありますよ」とPRし、自社の志望順位を上げて選ばれるための努力をしていない。だから内定を出しても辞退されてしまうのです。

こうした課題を克服し、採用目標を達成したいなら、戦略を立てることが不可欠です。

 

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著者紹介

酒井利昌(さかい・としまさ)

アタックス・セールス・アソシエイツ 採用コンサルタント

学習塾業界、人材サービス業界を経て、アタックス・セールス・アソシエイツ入社。年間150回以上の研修、セミナー、コンサルティング支援に従事。営業コンサルティングに加え、採用コンサルティングにも携わり、超売り手市場の中、担当した企業すべてを短期間で採用目標達成に導いている。著書に、『いい人財が集まる会社の採用の思考法』(フォレスト出版)などがある。

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