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「ロジカルだけど退屈」なアイデアでは企業が生き残れない時代が来ている



2020年04月20日 公開

佐々木 康裕(Takramディレクター&ビジネスデザイナー)

「正解」を出す力にもう価値はない!

 

いま私たちはVUCAの時代と言われているように、変化が激しく「答え」のない世界を生きている。

そんな中、実はいま世界のビジネスエリートたちがMBAでなくデザインスクールを選ぶという潮流が生まれてきているという。

なぜビジネススク―ルで学ぶ思考法ではこれからの時代を戦えないのか。なぜビジネスに"感性"が必要なのか。『感性思考』(SBクリエイティブ)を上梓したビジネスデザイナーの佐々木康裕氏に聞いた。

 

論理思考が通用しない時代がもう来ている

私はもともとキャリアを総合商社でスタートさせ、主に新規事業開発に従事していました。当時MBA留学も検討していましたが、方針転換をし、米国のデザインスクールへの留学を選びました。理由は、従来のビジネススクールで学ぶような論理思考や戦略思考では解決できない問題に対処できるようになるためです。

これまで絶対視されてきた論理思考や戦略思考の限界とはどういうことでしょうか。そこには時代の変化が関係しています。

 

そのことを示す例として、デザインスクール時代、入学直後の授業のイントロダクションで教授がとても印象的なプレゼンテーションをしてくれました。

 

――世の中には2種類の問題がある。1つはパズル。これは答えが決まっており、資源投入すれば解ける問題。もう1つはミステリー。答えは決まっていない。どれだけお金と資産があっても解けるとは限らない。われわれ教員たちは、これからの授業で、ミステリーに挑むマインドセットとツールを渡していく。

今までのビジネスパーソンはパズルを解いていればよかった。なぜなら、ビジネスは比較的シンプルで、解くべき問題が明らかだったから。それに対して資源投入をすればいいので、経験知の高い歴史ある大企業で、販売チャネルを多数展開しているところが有利だった。このようなパズルを解くメソッドとして、ビジネススクールで学ぶような論理思考や戦略思考はこれまで重宝されてきた。

しかしこれからは、混とんとした世界でミステリーのような問題をたくさん抱えることになっていく。VUCAの時代と言われているように、確かなものなど何もなく、複雑になっている。ビジネスモデルもどんどん古くなるので、謎解きをしながら手探りで進んでいくしかない――。

 

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