佐々木俊尚 ヴァーチャルの進化が企業にもたらす変革とは

「VR」は我々の仕事や生活にどんな影響を与えうるのか。テクノロジーについて豊富な知見を持つ作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏にうかがった。
2020年08月12日 公開
日々目まぐるしく変化するビジネスの世界で、成功・成長している企業はどのような仕事をしているのか。本記事では、インターネット上のコミュニケーションのモニタリングやサポートで事業を拡大している企業を取り上げる(取材・構成:杉山直隆)。
※本稿は『THE21』2020年8月号より、一部を抜粋編集したものです。
ツイッターやインスタグラムなどの企業アカウントの炎上、掲示板や口コミサイトに投稿される誹謗中傷、フリマアプリやマッチングアプリなどのユーザー間で行なわれる違法なやり取り……。
SNSやコミュニティサイトを運営する中で、企業は様々なトラブルに見舞われるようになりました。対応を間違えれば、イメージダウンだけでなく、自社サービスが犯罪の温床になることもあります。
そうしたネット上のつながりから生じる課題を解決するサービスを手がけているのが、当社です。サービスの大きな柱は二つあります。
一つはインターネットモニタリング。クライアントが運営するSNSやコミュニティサイトの投稿を24時間365日モニタリングし、外部の掲示板もパトロール。
リスクのある書き込みを見つけたら、被害を最小限に食い止める対策を打ちます。独自のモニタリングシステムで自動的に探し出したうえで、人間が実際に確認して、適切な判断をしています。
フィリピンのマカティに多言語センターを設置しており、グローバルなモニタリングにも対応しています。要望によっては、オウンドメディアの記事チェックや、オンライン決済の不正チェックなども行なっています。
「スクールガーディアン」という、学校向けのサービスも展開しています。学校非公式サイトやSNSなどをパトロールし、ネットいじめなどが疑われる投稿を見つけ出すものです。
もう一つの柱は、ソーシャルアプリサポート。これは、ゲームアプリのような、SNS上で動作するソーシャルアプリのカスタマーサポートを代行するサービスです。
インターネットモニタリングで、ユーザーへの対応の仕方についての知見が蓄積されていましたから、それを応用して始めました。現在は、フィンテックやフリマなどのスマホアプリのカスタマーサポートも引き受けています。
他にも、SNSの公式アカウントの運営を一部お手伝いする「フロントサポート」や、ユーザーの問い合わせに自動応答するチャットボットなどのサービスも展開しています。
クライアントは、グリーやモバイルファクトリーのようなITベンチャーから、阪急交通社、QVCジャパン、兵庫県教育委員会まで、多種多様な企業や自治体に広がっています。
次のページ
社内新規事業でスタート、蓄積したノウハウが強み >
「VR」は我々の仕事や生活にどんな影響を与えうるのか。テクノロジーについて豊富な知見を持つ作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏にうかがった。
ヴァーチャルないしデジタルは、ウィズコロナの社会に欠かせないものとなっています。その発展はますます、ビジネスの可能性を広げることでしょう。
2020年はまさに「コロナ」に振り回された年だった。多くの企業が危機に陥り、厳しい状況は今も続いている。だが、経営コンサルタントとして数多くの企業を指導している小宮一慶氏によれば、この厳しい状況を飛躍のバネとしている企業も多いという。
「仲がいい企業と協力した」ことを示すコラボは、ブランドの新たな価値になる
商人には好況不況はない、何(いず)れにしても儲けねばならぬ。松下幸之助はに危機をいかにして克服してきたのか。
「VR」は我々の仕事や生活にどんな影響を与えうるのか。テクノロジーについて豊富な知見を持つ作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏にうかがった。
ヴァーチャルないしデジタルは、ウィズコロナの社会に欠かせないものとなっています。その発展はますます、ビジネスの可能性を広げることでしょう。
2020年はまさに「コロナ」に振り回された年だった。多くの企業が危機に陥り、厳しい状況は今も続いている。だが、経営コンサルタントとして数多くの企業を指導している小宮一慶氏によれば、この厳しい状況を飛躍のバネとしている企業も多いという。
「仲がいい企業と協力した」ことを示すコラボは、ブランドの新たな価値になる
商人には好況不況はない、何(いず)れにしても儲けねばならぬ。松下幸之助はに危機をいかにして克服してきたのか。