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都心の好立地に低家賃で住める新サービス。その仕組みとは?



2020年11月24日 公開

THE21編集部

Unito
Unito代表取締役・近藤佑太朗氏(中央)

都心の好立地の場所に住もうとすれば、家賃が高額になるのは当たり前――。そんな常識を、外泊した分だけ家賃が割引されるという新サービスで打ち破っているのが、1994年生まれの若き起業家が経営する〔株〕Unito(ユニット)だ。

家は軽井沢に引っ越し。仕事のための2拠点目を神楽坂に

 Unitoが提供しているのは、一般的な賃貸物件ではなく、ホテルや民泊などの部屋。ホテルや民泊というと、宿泊する場所であって、住む場所ではないと思うだろうが、言わば、逆転の発想をしているのだ。

 外泊をして部屋を使わない日は、72時間前までにスマホから申請することで、宿泊管理システムに掲載される。そして、外泊をした日数分だけ、家賃が割り引かれる。この「Re-rent」機能によって、好立地に安く住める仕組みだ。

 そう言われても、イメージがしにくい人が多いだろう。そこで、実際にUnitoが提供する物件に住んでいる人に話を聞いた。bitBiome〔株〕代表取締役社長CEOの藤岡直(すなお)氏だ。

 同社は微生物のゲノム解析を行なう早稲田大学発のベンチャー企業で、藤岡氏も、リモートワークの環境もあるとはいえ、実際に早稲田大学構内の研究室に足を運ぶ必要がある。

 しかし、家があるのは軽井沢。昨年、家を建てて、妻と子供と共に引っ越した。妻の仕事と子供の教育が理由だ。

「妻の仕事場と子供の学校、自宅が、すべて200mほどの徒歩圏内にあって、すごく快適です。都心よりも心身ともに健康でいられますし、生活コストも安いので、周りにも田舎暮らしを進めています」(藤岡氏)

 とはいえ、ベンチャー企業の経営というハードワークをしながら、都心と軽井沢の間を毎日通勤するのは難しい。そこで、早稲田大学に近い神楽坂にあるUnitoの物件を契約し、2拠点生活を送っている。

「週に3~4日は神楽坂、週末プラスαは軽井沢、という生活をしています。Unitoのことはベンチャー仲間から聞いて知りました。以前は月7万円ほどの物件を東京に借りて2拠点生活をしていたのですが、UnitoでRe-rent機能を使うと月5万円ほどになりますし、水道光熱費やインターネットの通信料金などもかからないので、以前の部屋を引き払って移りました」(藤岡氏)

 神楽坂の部屋は、ホテルのドミトリールーム。2段ベッドが並ぶ中で、ベッドの一つが藤岡氏の部屋になっている。プライベート空間は狭いが、「寝に帰るだけなので問題ない」とのこと。浴室やトイレも、宿泊者用の共用のものを使う。

 ホテル内の「コモンスペース」では、仕事もできる他、簡易キッチンもあるが、藤岡氏は以前から専ら外食だそうだ。洗濯物についても、ホテル内にコインランドリーがあるが、今のところは軽井沢に持ち帰って洗っている。

「神楽坂の部屋に置いてある荷物はスーツケース1つ分くらいで、軽井沢に帰る日はフロントに預けます。もともと荷物が少なかったわけではないのですが、前の部屋を引き払うときに断捨離をしました。荷物が少なくても全然困りませんね。テレビを観たりしてムダに時間を過ごすことがなくなり、より仕事に集中できるようになったので、部屋が狭くなったのは、むしろ良かったと思います」(藤岡氏)

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