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330年続く老舗が「古くなった」と思われない理由…不易流行の経営術

2021年01月10日 公開
2021年01月10日 更新

山本嘉一郎(山本山代表取締役社長)

 

若い人の新しい感性を積極的に取り込む

今のお客様に合わせた商品やサービスを提供するには、若い人の力を積極的に活用することも重要です。

例えば「ふじヱ茶房」の店作りは米国法人の社長をしている娘に任せましたし、リブランディングに関しては、娘に推薦されたデザイン事務所NOSIGNERの太刀川英輔さんに一任しました。また、刷新したパッケージの筆文字は、書家の岡西佑奈さんに依頼しています。皆、同世代です。

これらのデザインに関しては、私はほとんど口を出していません。例えば太刀川さんには、食事をしながら、自分自身が感じていることや思っていることを伝えていますが、デザインについての具体的な指示はいっさいしませんでした。

これからの時代を作るのは若い人たちですから、時代に合わせるには、若い人たちの感性を活かすほうがいい。こうして新しい風を吹き込むことが、山本山の未来につながっていくと考えています。

 

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