佐々木俊尚 ヴァーチャルの進化が企業にもたらす変革とは

「VR」は我々の仕事や生活にどんな影響を与えうるのか。テクノロジーについて豊富な知見を持つ作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏にうかがった。
2021年01月11日 公開
〈あるある5〉ひたすら全力疾走
愛せなくなるリモートワーカーのスケジュール管理は、いたって単純です。
全力で走り続ければ、必ずやゴールインできる!という猪突型。
途中駅で、積み残しはないか?とか、タイムテーブルに沿っているか?とか、ほかの印刷物との整合性はとれているかとか、そういった確認はありません。
ただひたすら全力疾走。
スケジュールを伺うと、「なるはや」とか、「特急」とか、「超特急」。あとは、「超」の数が増えるだけ。
東京で働いていた現役時代、スケジュールを確認したら「徹夜で!」と返信されました。深夜特急じゃなかですっ!
納期を聞き出すだけで、メールを3回くらい往復させるって、無駄だと思わないんですかね? 地味にストレスです。
苦労して聞き出しても、突然のメールで泣かされるんですけど。
「明日の朝一でよろしく!」って。
〈あるある6〉納品後に全力を出す
ボクの統計では、スケジュールを立てない人は、納品が終わったあとに全力を出します。
そして、恐ろしいほどの修正点を見つけて満足気です。
印刷屋さん泣かせですが、もれなくボクも号泣しています。
〈あるある7〉作文好き
彼らのもっとも厄介なところは、作文が好きなこと。
例えば、たったひと文字の修正にしても、わざわざ「○○ページの○○行目の見出しの○○の下の○行目にある、「山田」を「山川」にしてください」。
無駄に文章が長い。そして、たいてい行数を数え間違っています。
写真の指示にいたってはさらに難解で、「オフィスの写真で、一番右端の女性が青い服を着てて、髪の毛の長い人。けっこう美人かな? 天井は半分くらいまでで、部長の足は隠して」みたいな謎解き。
どうして、普通にファイル名「ABC.jpg」で指示してくれないんだろう?
トリミングは文章で指示するより、プリントに線を入れたほうがはるかに簡単なのに。
〈あるある8〉捨ててヨシ!
最後にお願いです。
関係のないデータは送らないでください。
これ、サイコーに泣けますから。
使う写真が7点なのに、送られてきたものは8点。あと1点はどこに使うんだろうと、目を皿にして一所懸命に探してどうしても見つからなくて質問したら、
「その写真、関係ないから捨てて!」
田舎に帰りたくなります。
愛せなくなるリモートワーカーの狼藉はまだまだありますが、これ以上書くと逆に嫌われるのでこれぐらいにしておきます。
基本的な流れは、1初動がいい加減→2簡単な仕事が複雑化→3ミスが多発→4修正作業が増えて→5スケジュールが追い込まれ→6急いだためにミスが多発→以下、繰り返し。
つまり、前半はテキトーに流し、最後になって強引に帳尻をあわすタイプ。想定外の事案が発生したら、パニくります。
一方、リモート時代に活躍するであろう人は、
1可能な限り原稿は一括 確認作業が増えず、無駄な時間が発生しない
2スケジュール付き 不可能なスケジュールでも見える化すると、近道が見えてきます。
3ミスが少ないので、校正回数が増えない これ、重要!
前戯に力をこめて、後半に余裕を持たせる先手必勝型。想定外の出来事が起こっても、十分に対応できます。
リモート時代に求められるのは、笑顔やトーク術より、スムーズな書類の受け渡し。
それだけでボクら川下は、愛をもって頑張ります。
モロッコより愚痴をこめて
「VR」は我々の仕事や生活にどんな影響を与えうるのか。テクノロジーについて豊富な知見を持つ作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏にうかがった。
ヴァーチャルないしデジタルは、ウィズコロナの社会に欠かせないものとなっています。その発展はますます、ビジネスの可能性を広げることでしょう。
2020年はまさに「コロナ」に振り回された年だった。多くの企業が危機に陥り、厳しい状況は今も続いている。だが、経営コンサルタントとして数多くの企業を指導している小宮一慶氏によれば、この厳しい状況を飛躍のバネとしている企業も多いという。
「仲がいい企業と協力した」ことを示すコラボは、ブランドの新たな価値になる
商人には好況不況はない、何(いず)れにしても儲けねばならぬ。松下幸之助はに危機をいかにして克服してきたのか。
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2020年はまさに「コロナ」に振り回された年だった。多くの企業が危機に陥り、厳しい状況は今も続いている。だが、経営コンサルタントとして数多くの企業を指導している小宮一慶氏によれば、この厳しい状況を飛躍のバネとしている企業も多いという。
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商人には好況不況はない、何(いず)れにしても儲けねばならぬ。松下幸之助はに危機をいかにして克服してきたのか。