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日本はかなり遅れている!? 知っておきたい世界SIM事情



2021年03月06日 公開

著者:<連載>世界の「残念な」ビジネスマンたち(60)石澤義裕(デザイナー)

モザンビーク

電話中のモザンビークの青年。

 

やっと日本でも「SIMロック解除」へ

軽自動車で、地球半周中の旅フーフです。

モロッコでコロナ巣篭もりをして、はや1年。

ヨーロッパが快復するまで動けないので、まだまだ続きそうです。

1月下旬、日本の総務省で「SIMロック解除」について会議がありました。

日本ではあまり馴染みのない言葉「SIM」は、携帯端末(以降、皆さんがよく使われるスマホに絞って話します)に入っている通信用のカードです。

ボクらは新しい国に入るたびに、その国のSIMを手に入れます。

それをスマホに入れて、電話をしたり、インターネットに繋いでいます。

日本のスマホは交換ができない「SIMロック」型が主流なので、総務省が、すべてのスマホのロックを解除しよう!と動いているようです。

これ、世界的にはいつの話?ってくらい時代錯誤な議題ですが、もし海外出張の多いビジネスマンなら耳寄りな話です。

例えばモロッコに出張したならば、日本で使っているスマホに「モロッコのSIM」を挿せば、電話やネットができます。現地料金なので、高くありません。むしろ日本より安いでしょう。帰国したら、日本のSIMと取り替えるだけです。

同じ国にたびたび出かけるなら、SIMは流用できます。

前払い式のプリペイドなら、月々の支払いはかかりません。

日本用、出張用と2台のスマホを用意する必要はないし、SIMが2枚入れられるスマホなら、交換する手間も省けます。

SIM

多くのSIMは、スマホの機種にあわせて自分でサイズを変えられます。

 

最も便利なのはアイルランド

このSIMを交換するという技は、ずいぶん以前から世界中でごく当たり前に使われているのですが、サービスは各国、各社まちまちです。

SIMは、一枚100〜200円くらいで無料の国もあります。

2010年に訪ねたニュージーランドは、無料のSIMが、空港、バスのなか、観光案内所と、方々で配られていました。

SIMをスマホに挿せばすぐにインターネットに繋がるかどうかもまた、通信会社次第です。

わが家の経験では、アイルランドが世界一簡単でした。

文字通りSIMをスマホに入れるだけ。それだけで3分後にはインターネットにつながり、20ユーロ(およそ2500円)でひと月間使い放題!(←安い!)

また、パスポートの提示どころか名前すら訊かれないので、手続き要らずで早い。

というのも、多くの国では、外国人はパスポートの提示が必要です。書類を書かされることもあり、手続きに時間がかかります。

ウガンダでは、顔写真を撮影されて、指紋まで取られました。逮捕されたみたいに!

ウズベキスタンでは、外国人は通信会社の本店でしか手続きできないし、宿泊している宿から滞在証明書なるものを受け取り、提出する義務があります。旧ソ連圏は、書類が多くて面倒です。

 

SIMを挿してもすぐにネットにつながらないときは、多くの場合、アクティベートという初期設定が必要です。

たいていは、気の利く店員が「こいつ、わかってないな」と察して実行してくれます。

ボクらも精一杯バカそうな顔をして、好意に甘えます。

そのほか、

1 スマホを再起動すると繋がるケース

2 指定の番号に電話して、メッセージやPINナンバーを受け取り、それを手動で設定するケース

いずれにせよ、さほど難しいことはないのですが、そのわりにネットに繋がる率は五分五分です。

それは多くの場合、APN(ボクは“電波の名前”と呼んでいます)が間違っている、あるいは空欄になることがあるからです。

店員がAPNの設定に気づかないで原因がわからないなら、そう正直に言ってくれれば、ほかの人に訊くなりナニかしら対処できます。

ところが残念な店員にあたると、彼らは無駄にプライドが高いものだから、わからないとは絶対に言わない。

あれこれといじったあげく、

「スマホの相性が悪い」

「外国のスマホは使えない」

「ネットがダウンしている」

「今はつながらないが、1、2時間後につながる」

とかいい加減な言い訳を並べて、追い出されます。

6年前にはロシアで、4年前にはアイスランドで、3年前はアフリカのマリやトーゴで泣かされました。

しかし、世界中で出会った残念な店員のおかげで、いまでは自分で解決できるようになりました。

追い出されそうになったら店員のスマホ借りて、APN名をそっくり真似して入力するだけ。実は簡単だったのです。

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