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良いコーチが「命令しないで」指導する理由

2021年04月15日 公開

為末大(Deportare Partners代表/元陸上選手)

 

良いコーチは命令より質問で選手を育てる

選手を指導する場においては、やはり細かい粒度で質問をしている。

「『走ってみて、どんな感じ?』『もうちょっと具体的に言うと?』というように質問を重ねて、思考を言語化させています。

現役のときは、自分の意図はわかっても、身体がどう動いているかは他人に見てもらわないとわかりませんでした。指導する立場になると、逆に、競技者の身体の動きは見えますが、意図はわかりません。

ですから、意図を質問するのです。そうすることで、競技者本人が意図と身体の動きとのズレを是正することができるようになります」

本人の意図を質問によって聞き出し、実際に取っている行動とのズレを認識させることは、選手育成に限らず、社員育成などにも応用できるだろう。

「本人の意図を聞き出すプロセスを省略し、コーチが『こうしろ』と命令を下してしまったほうが、よほど話は早い。昔はそういうコーチが多かったと思います。

しかし、このやり方では、コーチがいなくなったあと、本人がどうすればいいのかわからなくなります。

僕たちの世界には、『自分が不在になってもいい状態を目指すのが良いコーチである』という金言があります。僕も、日々、それを目指しています」

 

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