第34回は宮城県!今村翔吾〔戦国武将×47都道府県〕連作読切小説

あまたいる戦国武将のなかから、各都道府県で一人ずつを選び、短編小説に。くじ引きの結果、第34回は宮城県!執筆は、いま最も勢いのある若手歴史小説家・今村翔吾先生です。
PHPオンライン衆知 » THE21 » インタビュー » 立場が上になるほど「誰かが見ている」...結局は“部下第一”が重要な理由
2021年08月13日 公開
伊藤忠商事の社長に就任するや、約4000億円もの不良資産を一括処理し、翌年度には同社の史上最高益(当時)を出すなど、強力なリーダーシップを発揮してきた丹羽宇一郎氏。リーダー論についても多く発言しているが、改めて、リーダーの要諦について聞いた。(取材・構成:長谷川敦)
伊藤忠商事で自らリーダーとして優れた実績を残し、また、これまで様々なリーダーの姿を目にしてき丹羽宇一郎氏。そんな丹羽氏は、優れたリーダーや、逆に反面教師にするべきリーダーとは、どんなリーダーだと考えているのだろうか。
「色々な方にお会いしてきましたが、皆さん、それぞれ優れた部分をお持ちです。ただし、リーダーとして一番大切なのは、仕事ができるとか、頭脳が明晰であるとかいったことではありません。自分中心ではなく、『会社第一』『部下第一』に物事を考えることができるかどうか、ということです。
もちろん若いうちは、まずは自分の仕事がきちんとできるようになること、自分の稼ぎでちゃんと生活できるようになることに力を注ぐのが普通でしょう。また、リーダーになったとしても、課長ぐらいまでであれば、まだ自分中心でもやっていけるかもしれません。課の中で何か大変な問題が起きても、最後は部長が助けてくれますから」
だが、部長になると、大部分がそうはいかなくなる。
「平社員や課長の間であれば、例えば部や課の業績が伸び悩んでいるときでも、『会社が悪い』『上司が悪い』と人のせいにすることがまだしも許されます。しかし部長となると、自分自身が何とかしなくては、その部門は立ちゆかなくなります。
本当に正念場のときには、自分のプライベートや家族のことよりも、会社や部下のことを優先せざるを得なくなります。極端な話、家族が災害に遭ったときでも、自分の家のことは置いておいて、会社に行かなくてはいけないときだって出てきます」
今どき、「会社や部下のために、自分の生活や家族を犠牲にする」というのは、時代の潮流に逆行しているようにも思えるが……。
「いやいや、『自分や家族なんて二の次だ。会社や部下のために、常に身体を張って働け』と言いたいわけではありません。リーダーを務めていても、ほとんどの日々は平穏に過ぎていくものです。そんなときはプライベートも充実させればいい。
けれども、組織には、何年かに一度は非常事態と呼べるようなことが必ず起きるものです。大切なのは、そのときに身体を張れるか、ということです。事態の対処に失敗すれば、クビや左遷になるかもしれない。部下の給料を減らしてしまうことになるかもしれない。
そんなときに『私に任せてくれ』と発言でき、会社第一、部下第一で事に臨めるだけの覚悟があるかどうかということです。もし『そんな覚悟は、自分には持てそうにないな』という人は、最初からリーダーになることを辞退するべきだと思います」
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絶体絶命のピンチに感じた「サムシンググレイト」 >
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