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50年後に日本は消滅する…世界的投資家の戦慄の予言

2019年08月28日 公開

ジム・ロジャーズ(投資家)

 

日本円はほとんど持っていない

そのときに日本円や日本は大丈夫なのだろうか。2008年の世界的な金融危機では、世界中の人たちに影響が及んだ。次はもっとたちの悪い危機がやってくる。

世界経済に組み込まれていない北朝鮮はおそらくそこまでひどい状況にならないかもしれない。ベネズエラはもうすでにどん底だから、それ以下はないだろう。それ以外の世界は、日本も含め間違いなく大きな影響を受けるだろう。

そのとき円高になる可能性もあるとは言えるが、ただ、やはり堅調な円高になるほど、いま円は強くない。そして何より日本経済はたくさんの問題を抱えていて、それを支えるだけの経済力があるかというと、はなはだ疑問だ。

日本の債務は極めて高い度合いに達しており、人口も減っている。国内で多くの問題を抱えているため、私自身は今、円をわずかしか持っていない。ほとんどの通貨はアメリカドルで持っている。

なぜかというと、多くの人は現状の中で米ドルが安全な避難先であると考えているからだ。ここで私の考え方を誤解しないでほしいのだが、私自身はそう思っているわけではない。マーケットが「米ドルは安全だ」と見なしているから、それに乗っかっているだけの話だ。

「アメリカ経済がこれからドル高に向かう、現状の上げ相場が続く」とマーケットは思っているわけだ。

とはいえ、私が債務の問題を指摘すると「債務問題はもちろんあるが、反面、外貨や米国債も日本は多く保有している。だから問題はないのではないか」と言う日本の識者もいる。確かに、外貨準備高は高い。

ただ、国内の借金ではあるものの、世界でいちばん高い債務を抱えていることは事実だ。その中で人口が減少している。この事実は極めて重要な要素だ。

もちろん相対的に、対外的な債務でいうとアメリカよりはるかにいい状態に日本は置かれているのだが、ただ、単純にファクトを見ると、借金が極めて高いし、さらにその額は上がり続けている。今度、政府は消費税も上げると言っているし、人口がどんどん減っていて、それに何も対処がなされていない。

私はご存じのとおり日本が大好きだが、ただファクトを直視しなければいけない、と申し上げたいのだ。

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