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潜在意識に隠された韓国人の日本観

2020年04月24日 公開
2022年11月16日 更新

WWUK(YouTuber),呉善花(評論家/拓殖大学教授)

何かあったときの「ウリ感覚」

【WWUK】 僕もそういう話を強調していますが、残念ながら「NO JAPAN」運動の出だしはパワーありましたね。

【呉】 私は「NO JAPAN」が始まって3カ月くらい経ったあと、対馬に行きました。それまで対馬には、1日1000人、多いときは3000人くらい来ていたそうです。ところが急に観光客も船便も減った。私が行ったときでは9割減でした。

【WWUK】 そこだけ取り上げれば、確かに「幽霊地帯」ですね。

【呉】 それでも対馬に来ている人を捕まえて話を聞いたんです。ほとんどはWWUKさんのような若い世代で、20代や30代でした。コンビニでお昼のカップラーメンを食べていて。

これだけ反日感情が激しくなっている時期にどうして対馬に来ようと思ったのか質問したら、「私は反日ではないですよ」とか、「日本が好きだから来ました」という話です。

反日デモとか気になりませんかと聞いたら、「別に気にしない。対馬は近いし、安いし、日本のものが食べられるし」という話。

大好きなとんかつと寿司を食べると言っていました。韓国では生卵の上にかける醬油が人気なので、なぜかと聞いたら、和風のだしが入っているからだそうです。こんにゃくゼリーを爆買いするそうです。韓国で大人気で、ネットで売れるからと。

【WWUK】 ごく普通の韓国人の姿ですね。

【呉】 反日感情を燃やしている側は、普段は同じようなことをして、日本製品の爆買いもしているのに、歴史問題や政治問題が起きると、急に人が変わって若い人たちの「親日感覚を止めなければいけない」と考えます。本当に二重人格ですね。

【WWUK】 何かあったときの「ウリ」感覚がすごい。この感覚をうまく伝えたいが、特殊な感覚すぎて日本人には簡単に伝わらない。

【呉】 それを政治家は利用する。右派も左派も。

【WWUK】 だから毎回最後は反日政策に傾く。

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