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生き方

仕事がつまらないのはなぜ? 転職しなくても生活が充実する5つの習慣

竹下綾美(セルフブランディング講師)

2023年09月04日 公開 2024年12月16日 更新

仕事がつらく、休日だけを心待ちに日々を過ごしていませんか? 仕事の時間を楽しめるかどうかは、人生を充実させるためにとても重要なポイントです。より働きやすい環境を、自分自身で作り上げていくためには何をすべきなのでしょうか? 竹下綾美さんが紹介します。

※本稿は、『PHPスペシャル』2023年10月増刊号より内容を抜粋・編集したものです。

 

仕事時間が楽しいと人生は充実する

働いている私達にとって、起きているほとんどの時間は「仕事時間」です。それなのに、次のオフだけを心待ちにしながら日々仕事をしているという人が、多いのではないでしょうか。

仕事にはできるだけ楽しく取り組んだほうがいいと、私は思っています。なぜなら、それに費やす時間の長さを考えると、仕事を楽しむことは、人生を楽しむことと直結するからです。

仕事を楽しむためにはまず、自分の魅力を生かせる「得意なこと」や「好きなこと」を見つけることが大切です。好きなことであれば、必要以上に無理をせずにできます。理想は、無理せず自然体の自分で働ける状態。その状態を保つことで、仕事が「つらいもの」でなくなり、毎日が充実していくのです。

仕事中のストレスが減ることで、プライベートの時間をより大切にできたり、人によっては仕事への意欲が高まり、新しい仕事や収入アップにつながったりすることもあるでしょう。

今、仕事を楽しめていないからといって、すぐに転職や独立を考える必要はありません。自分の魅力に気づき、仕事に生かしていくことは、環境を変えなくても可能です。

この記事では、そのヒントとなる考え方や習慣をお伝えしますので、ぜひ取り入れてみてください。みなさんの仕事時間が楽しく、心地よいものになることを願っています。

 

自分の魅力に気づく5STEP

「仕事に生かせる魅力なんて、私にはない」と思っていませんか? 決してそんなことはありません。まずは、自分自身が持つ本来の魅力に気づくことから始めましょう。

STEP1.「誰かのために」一生懸命やってみる

人は、自分以外の誰かに喜んでもらえた瞬間に「うれしい」と感じるもの。日々の仕事にやりがいを見いだせないと思っているなら、お客さんや同僚、家族など、特定の誰かが喜ぶ顔を想像して、目の前のことに集中してみてください。

ただし、自己犠牲はNG。ポイントは、あくまで自分も、その過程を楽しむこと。「喜んでもらえたけど、自分の心が疲れた」という結果に終わるなら、それは無理をしていたということです。自分も心地よい状態で相手に喜んでもらえることがあれば、それがあなたの魅力につながるのです。

STEP2.苦手な仕事には、ゲーム性を持たせる

好きなことを仕事にするのが一番ですが、現実はなかなか理想通りにいかないかもしれません。また、たとえ夢が叶って望む仕事に就けたとしても、ビジネスである以上、好きなことに付随する「好きじゃない仕事」は必ず発生するものです。

たとえば経理的な事務作業なら、「どうやったら簡単な表を作れるかな?」「この作業を終えるまでに、どこまでラクできるかな?」など、ゲーム性を持たせて、それをクリアするための工夫や改善をしてみましょう。こうした工夫は多くの学びや気づきにつながり、思ってもみなかった自分の魅力に出合えることでしょう。

STEP3.アドバイスを素直に受け入れる

上司や取引先からアドバイスを受けるときは、真摯な態度で話を聞きましょう。「ちゃんとやっているのに」「言われたことはやりましたけど」などと思う気持ちもわかりますが、アドバイスをくれるということは、それだけ相手も真剣ということなので、感謝の気持ちを忘れないでください。

立場や環境が違えば、見えている景色も違います。日頃から素直な姿勢を示しておくことで、あなたが道に迷ったとき、自分では気づいていない魅力を引き出してくれるかもしれません。

STEP4.「できたこと」を視覚化する

日々忙しくしていて頭の中が整理されていないと、自分に魅力があっても気づくことができません。そこで、スケジュール帳を活用することをおすすめします。

具体的には、①今月やること(must to do)、②気づいたこと(noticed)、③できたこと(good job)を、月ごとに書き込み、毎月振り返りの時間を作りましょう。タスクだけでなく、気づきやできたこともあわせて書いておくことで、自分を肯定できる材料が視覚化され、魅力発見につながります。

STEP5. 人に訊いてみる

自分の魅力に気づくための最終手段は、ずばり、人に訊くこと。家族や友人など、信頼できる人に「私のどんなところが魅力的だと思う?」と率直に訊いてみるとよいでしょう。身近な人を惹きつけるポイントこそ、あなたの魅力と言えます。

さらに、人からの頼まれごとを振り返るのも一つの方法です。頼られている理由を探すことは、自分の強みや得意ジャンルに気づく大きなきっかけになるでしょう。

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魅力を仕事に生かすコツ

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