あなたの価値は仕事だけで決まらない...「職場がしんどい」人に勧める7つの習慣
2023年08月23日 公開 2024年12月16日 更新
「明日は仕事」と思うだけで、ため息が出る。仕事が嫌いなわけではないけれど、一日が終わる頃にはグッタリ...。そんなあなたに、職場に行くストレスが軽くなるヒントをお届けします。
※本稿は、『PHPスペシャル』2023年10月増刊号より内容を抜粋・編集したものです。
【井上智介(いのうえ・ともすけ)】
精神科医、産業医、健診医。大阪府内のクリニックでの勤務と、約30社の産業医を務める。健康障害や労災を未然に防ぐ活動に注力。『がんじがらめの心がラクになる「呪いの言葉」の処方箋』(ナツメ社)など著書多数。
働き続けるためには心と体のケアが最優先!
「働く」というのは終わりがありそうでありません。また、働いていると会社の中でのポジションが上がって責任は大きくなるものの思い通りにいかないことが、たくさんありますよね。
仕事だけではなく、プライベートとのバランスもとりながら生きていきたいと願いながらも、休日にはヘトヘトで特に新しいことに取り組めない、家事や育児に追われて自分の時間が全くないということもあるのではないでしょうか。
ここ数年、世界中で働き方が大きく変わりました。在宅で仕事ができる選択肢が増えた人もいるでしょう。しかし、オンオフの切り替えのための自己管理力が問われたり、仕事のフローが大きく変わったりすると、環境の変化によるストレスがたまります。
加えて、ネットやAIがどんどん発展し、莫大な量の情報の受け渡しを短時間で行なうことができるようになりました。これは便利なことのようにも見えますが、人間の脳が情報を処理する力は変わっていないのに、仕事の場面では、今まで以上にそれらを迅速に処理することが求められるようになったということです。
また、転職が当たり前の時代になって、年上の部下ができることも珍しくなく、職場の人間関係もどんどん複雑になっています。これだけストレスの多い環境に身を置いているにも関わらず、つい心身のケアを怠ってしまうと、うつ病などのメンタルヘルス不調になってしまうのです。
あなたの価値は、仕事だけでは決まりません。何よりも心と体の健康が第一であることを念頭において、今よりも少しだけ考え方や習慣を変えることで、あなたにのしかかるストレスを軽くしていきましょう。