完璧主義者に多い、先延ばしの常習化。おうち起業コンサルタントの三上美幸さんは「すぐやること」の重要性を著書『結局、「すぐやる人」がうまくいく』にて力説してます。
すぐやる人になるための第一歩として、「自分にはできないこと」を認めることだと語りますが、それは何故でしょうか?同書より紹介します。
※本稿は、三上美幸著『結局、「すぐやる人」がうまくいく』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです
人の力を借りれば、成果が最大化する
「すぐやる人」になるためには、完璧主義から抜け出すことが重要です。
完璧主義から抜け出すには、「自分にはできないことがある」と認めることです。自分は万能な人間ではないと自覚することが重要です。
多くの人は完璧でなければならないという考えに縛られ、できない自分を許せずに苦しんでしまいます。自分の限界を受け入れ、「非力であること」を認めることができれば、気持ちがラクになります。
自分が「得意でない」「できない」作業や仕事を認めることは、実は強みになります。「自分は事務作業が苦手」と認め、「得意な人に頼ろう」と思えるようになれば、こっちのもの。無理にすべてを自分で抱え込まなくなることで、物事がスムーズに進むようになるからです(図表参照)。
自分ができない仕事を認めることは、負けることではありません。適切に人の力を借りることで成果を最大化する知恵です。
私も以前は「自分ですべてやらなければならない」という思いが強く、完璧を求めてしまう傾向がありました。すると、自分の能力を超えたことや苦手なことに取り組む際に苦しくなるばかり。仕事はなかなか進みませんでした。
あるとき、「自分は非力である」と認めたことで、他の人への協力を素直に求められるようになりました。その結果、仕事の進み方がスピードアップし、効率化でき、成果も出せるようになったのです。
自分の得意・不得意を理解し、不得意なことに固執せずに適切な判断をすることが大切です。完璧を目指すよりも、適切に役割を分担し、必要なところでサポートを受けることで、無駄なストレスを減らしながら成果を出しましょう。
また、「自分ができないこと」を認識すると、次のようなメリットもあります。
【「できないこと」を認識する4つのメリット】
①自己成長の機会を得られる
「できない」部分を把握することで、伸ばせばいいポイントが明確になる。成長のために必要なスキルを学びやすくなる。
②心理的な負担が軽くなる
何もかも完璧にこなそうとするプレッシャーから解放され、ストレスが軽減される。
③謙虚になるため、信頼を得やすくなる
できないことを認める姿勢そのものによって、周囲からの信頼を得やすくなる。
④新しい視点やアイデアを受け入れやすくなる
「自分にはできないことがある」と認識することで、他人の意見や新しいアイデアに耳を傾けやすくなる。
「自分にはできない」「自分は非力だ」と認めることで完璧主義から抜け出せる上、多くのメリットがあります。周囲の力を借りて、柔軟に物事を進められるようになるため、すぐに行動に移せる力が身につき、より多くのチャンスをつかめるようになるのです。
「ひとりで何もかもできる」と思うのはおこがましい
「自分は学生時代、成績も悪かったし、ひとりでビジネスをやるなんておこがましい」。これは、私が起業したときにブログに書いた一文です。
起業時は、最初から「人の手を借りる」ことが前提で、知人と2人でスタートしました。
この考えのベースはいまも変わりません。人の手を借りることが、ビジネスや日常生活において非常に重要だと考えています。自分の苦手なことや時間を取られる業務を他者に任せることで、より動きやすくなります。
すべてを自分でやろうとすると、結局、時間が足りなくなったり、ストレスを抱えたりすることが多くなります。起業となれば、なおさらです。
自分ひとりでこなせる仕事量には限界があります。他者の力を借りれば、自分は得意なこと、やりたいことに集中でき、事業の成長を加速できます。
会社員時代の私は「振られた仕事は自分ひとりでやるのが当然」と考えていました。その結果、「抱え込みすぎ」で、仕事以外の悩みもあり、負のスパイラルに入って、うつ病を発症したのです。
その経験から学んだのは、自分ひとりの力には限界があるということ。そこで、起業後は抱え込みに注意し、積極的に人の手を借りることにしました。結果として、ビジネスがスムーズに進むようになりました。
私が実際に人の手を借りてきた例を上の図表にまとめました。あくまで私の例ではありますが、考え方自体、どんなことにも応用が効きます。ぜひ、ご自身の環境に照らして、人の力を借りるコツを身につけてください。
ただし、アドバイスをくれる人の時間を奪わない
すばやく行動し、仕事を円滑に進めるために、自分で解決できないことは適切に他者を頼るべきだと私は考えています。行き詰まったときは、途中でもアドバイスを求めるのが効果的です。
ただし、相手の時間は尊重します。何でも聞いていては、相手の仕事を中断させたり、その人の時間を奪うことになります。配慮が必要です。まずは自分で調べ、それでも解決しない場合に相談します。
たとえば、Excelの計算方法がわからないとき、ネット検索をしても解決しなければ、その段階ではじめて人に聞きましょう。
事前に「少し質問してもいいですか?」と伝えると、相手の負担を減らせます。
また、頼ったあとには必ず「おかげさまで、わかりました!」「ここまでできました」と、事後報告をするとともに感謝を示します。簡単なお礼を伝えるだけでもいいのです。良好な人間関係を築けます。
私のコンサル受講生の中には、助けてもらった際にお菓子を渡して感謝を伝える方もいて、ちょっとしたお礼が助け合いにつながっています。
まずは自力で問題を解決するために、検索スキルを磨くことも重要です。私はそんなにパソコンが得意ではありませんが、検索ワードを工夫し、問題解決する努力をしています。たとえば、パソコンのメーカー名が思い出せないとき、「パソコンロゴ四角」と検索すると、必要な情報が見つかることがあります。
思いついたキーワードを入れて検索すると、ヒントになりそうなホームページが見つかります。そこからキーワードを拾って検索する。これを3回繰り返して、わからないときには、誰かに聞くようにしています。
無闇に質問せず、自分で調べる努力をし、相手の時間を尊重することが大切です。このバランスを意識すると良好な人間関係を築け、円滑な業務遂行ができます。