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あか抜けないファッションから脱却するには? プロが教える“NGなアイテム”

池上陽子(ファッションコンサルタント)

2026年06月18日 公開

コーディネート全体はまとまっているのに、なぜかあか抜けない印象になってしまう......その原因は、意外なアイテムにあるかもしれません。写真や動画でも好印象を与えたい今の時代、「着映えしない服」や「細部の傷み」が思わぬ落とし穴になっていることも。ファッションコンサルタントの池上陽子さんによる書籍『服を味方にする「わたし」の魅せ方』より解説します。

※本稿は、池上陽子著『服を味方にする「わたし」の魅せ方』(三笠書房)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

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カシミアなどのラグジュアリーなニットは、つややかで美しい光沢があり、着心地もふんわり柔らか......。

ただ、自分では「どこへ着て行っても恥ずかしくない」と考えがちですが、どんなに高級なものでも、ニットには手仕事のほっこり感がどことなく漂ってしまい、グッとカジュアル度が増してしまいます。

しかも、良質な素材ほど毛玉ができやすく、着映えするとはいえないのも残念なところです。

かろうじて、編み地が細かいハイゲージニットなら、ビジネスでもOKといわれています。でも、それでもほかのアイテムと比べて"きちんと感"が出にくいのがデメリットです。

ニットの生命線である「素材のよさ」は、実際に目の前で見ないと伝わりにくいため、写真や動画には不向きです。そのため、オンライン会議やSNS投稿でも着映えしません。

「自分を印象に残したい場面では、ニットは避ける」と覚えておきましょう。

また、ビーズアクセサリーなどの手作り系のアイテムも、できれば避けたいアイテムです。

いろいろなデザインがあるので、全部が全部そうではないと思いますが、どうしても「あか抜けない印象」になることが多いもの。全体的なコーディネートは悪くないのに、手作り系アクセサリーのせいで野暮ったく見えてしまう方を、これまでたくさん見てきました。

リーズナブルでも、洗練された印象のアクセサリーはたくさんあるので、ぜひコーデを引き立て、あなたの魅力を引き出してくれるものを選びましょう。

 

バッグの印象は細部に宿る

時折、トレンドを意識した素敵なファッションに身を包んでいるのに、バッグだけやけに古びている女性を見かけることがあります。高価なブランドバッグということはわかるのですが、レザーには傷が目立ち、ツヤもありません。

よく「レザーは経年変化して味が出る」といわれます。

しかし、それはきちんと汚れを落として、クリームやオイルを塗って、ていねいにからぶきをする、というメンテナンスをしていることが前提です。

単に、使い古せば味が出るというわけではありません。

自分では「ちょっとした汚れ」「小さな傷」と思っていても、他人の目から見ると思いのほか目立つものです。

バッグの印象は、そうした細部に左右されます。

あなたの輝きを曇らせてしまわないよう、次にあげる傷みや汚れが見つかったら、早めに買い替えましょう。

□ バッグ本体に傷や汚れはないか
□ パーツが取れていないか
□ 角やフチが擦り切れていないか
□ 持ち手やショルダー部分に傷みや汚れはないか
□ 縫い目がほつれていないか
□ ファスナーはスムーズに開閉できるか
□ バッグの内側の布が破れていないか

いかがでしょう。

「まあいいかな」と見過ごしていた箇所はありませんでしたか?

その見過ごしが結果的に命取りにならないように、バッグをチェックするときは細部にまで目をこらすことを、ぜひ今後の習慣にしてみてください。

 

こなれ感が出せる「ヴィンテージ」をおすすめしない理由

最近のトレンドの一つが「ヴィンテージ」です。

ハイブランドの古着や年代物のヴィンテージを扱う、大人の女性向けショップも増えています。

ヴィンテージは1点もので、誰ともかぶらないのが魅力です。トレンドということもあって、取り入れたくもなるでしょう。

ただし、おしゃれ初心者の方にはおすすめしません。理由は、コーデの組み方がとても難しいからです。

よくあるのが、かっちりしがちなコンサバファッションに、ヴィンテージアイテムをプラスして、抜け感やこなれ感を出す......というもの。

でも、これはプロのスタイリストだからこそ、レトロな雰囲気を上手にミックスできるのであって、じつはかなりテクニックが必要なのです。

見よう見まねで取り入れられるものではありません。

大ヒットした韓国ドラマ『涙の女王』に、まさにそんな一場面を象徴するようなシーンがあります。

財閥の令嬢だということを隠して、平社員として勤務している女性が、高価なヴィンテージものの服を着ていました。ところが、ファッションに疎い同僚の男性から「破れたTシャツを着ているから貧乏だ」と勘違いされてしまうのです。

うっかりおしゃれのつもりでヴィンテージを着ると、ドラマと同じようなことが起きないとも限りません。自分では違和感なく着こなしているつもりでも、まわりからは自分の意に反した印象を持たれやすいのです。

素敵なアイテムも多いので残念ではありますが、おしゃれに着こなす自信がない人は避けておいたほうが無難です。

 

著者紹介

池上陽子(いけがみ・ようこ)

ファッションコンサルタント

香川県出身。文化服装学院スタイリスト科卒業。テレビや雑誌、webなどのメディアでモデル・タレント・ミュージシャン・キー局アナウンサーなどのスタイリングを10年以上おこなう。30歳で結婚・出産したことをきっかけに「女性が結婚や出産をしても、自分らしくきれいに輝けるサポートをしたい」と考え、プロとしてメディアで磨いたスタイリング術を一般の女性に対しても提供したところ、あっという間に人気ファッションコンサルタントに。メディアスタイリスト、ファッションコンサルタントとしてのスタイリング経験は約5000人にものぼる。2021年には「結婚や出産など、様々なライフステージに合わせて自由な働き方を選べる人を増やしたい」と、ファッションコンサルタントを育成する一般社団法人メディアファッションスタイル協会を設立。経験者から初心者まで100人以上を育成してきた。自身のファッションコンサルタントとしての技術・経験と、ビジネス指導をしてきた経験をベースに、トータルブランディングアドバイザーという新しい働き方も提案している。

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