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上司にしたい歴史上の人物は?ランキング

歴史街道脇本陣

2013年12月26日 公開 2024年12月16日 更新

今月のお題「上司にしたい歴史上の人物とは?」は、いわばアンケートの定番でしたが、ふたを開けて見ると、まさに定番ともいうべき人物の目白押し。先月の「NHK大河ドラマの主人公に取り上げてほしい歴史人物は?」のアンケートが、 「1位:木曾義仲、2位:立花宗茂、3位:高杉晋作」という順位だったこととは、いささか趣きを異にする結果となりました。

やはり「上司」というお題は、なかなか冒険し難いテーマなのでしょうか!(と横目で編集長の姿をちらちら見ながら…)。

もう1つの特徴は、ご回答いただきました皆さまの平均年齢が、これまでよりもやや高めで、男性の比率もグッと高かったこと。おおよそ40代後半から50代の男性が中心層という感じです。「上司にしたい」というより、もしかするとご自身のご経験なども踏まえて「上司としてあるべき資質をもった人」という観点でお選びいただいた方も多いかも知れません。

挙げられた人物とその理由を並べてみると、今を生きる日本人が求めるリーダー像がほの見えてきて、面白いのも確かです。

では、「上司にしたい歴史上の人物ランキング」の発表です。
 

1位 織田信長 得票率 9.2%
2位 坂本龍馬 得票率 6.7%
2位 西郷隆盛 得票率 6.7%
4位 山本五十六 得票率 6.1%
5位 徳川家康 得票率 5.5%
6位 伊達政宗 得票率 3.7%
7位 勝 海舟 得票率 3.1%
7位 上杉謙信 得票率 3.1%
9位 吉田松陰 得票率 2.5%
9位 豊臣秀吉 得票率 2.5%
9位 石田三成 得票率 2.5%

 

決断の速さと革新の気風!

1位となった織田信長 。いやいや、どうですか、この結果は。編集部員から思わず挙がった声は、「世の中には、思いのほか自信がある人が多いのかなあ」。確かに、認められて出世の波に乗れた時は最高ですが、何かで失敗をすると大変なことが待っていそうな…。

アンケートに寄せられた声の中にも、その点へのご指摘は盛り込まれていました。

「才能・努力・運で将来が開けそう。ただ、1回の失敗も許されそうにないのだが…」

一方で、こんな声も。

「失敗すれば酷そうですが、手柄を立てればしっかり見てくれる、よい上司となりそうです」「厳しさと若さの中に優しさがある」「こういう人には、うまく振る舞えば気に入ってもらえる自信がある」

小説やドラマなどでは過度に酷薄に描かれがちな信長ですが、優しさを示す手紙やエピソードも残されています。本当の人物像がどうだったのかは興味深いところですね。

信長を評価する声で多かったのは、「決断の速さ」「革新の気風」「機転」「押しが強く頼もしい」「迅速果敢な行動力」「リーダーシップ、統率力」「政治的手腕や戦略に長けていて頼もしい」などでした。逆にいえば、これらは今の日本の「上司」に足りぬものということになるのでしょうか。

さて、2位の坂本龍馬 に寄せられた声からも同様の傾向が感じられます。「先読みの鋭さと決断力」「あの時代では稀な先進的な考え方」「低い身分から、独自の感性で時代の流れを作り出した凄さ」「責任感とリーダーシップ」「時代の流れを読み解く感受性の豊かさと行動力」…。

なるほど、多くの人びとの心に宿る「上司としてもっておくべき素質への願い」の一欠片が見えてくるようにも思われます。

同時に龍馬の場合は、次のような声が多かったのも特徴的でした。「部下思いの姿に感動します。この人の下でならどんな仕事もできる気がします」「何かしら可愛げがある」「あるべき姿を描き、周りの人たちを巻き込んでいくやり方は、いろいろなところで活用できる」「コミュニケーション能力の圧倒的な高さ」「個性を重んじてくれそう」。

これも世の多くの「上司」諸氏には、耳の痛いところでは!?

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部下から慕われる上司とは?

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