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上司にしたい歴史上の人物は?ランキング

歴史街道脇本陣

2013年12月26日 公開 2022年07月27日 更新

部下から慕われる上司とは?

この流れでいうと、同じく2位の西郷隆盛からはどのような願いが見えてくるでしょうか。西郷隆盛の場合、坂本龍馬による評といわれる「大きく打では大きく響き、小さく打てば小さく響く」の言葉通り、どの側面を採るかで人物のイメージが大きく変わりそうですが、推薦いただいた皆さまからの声に見られたのは次のようなものでした。

「大らかで包容力がある」「信じて後に付いていきたい人間性。義に篤く欲深くない」「人間力の大きさが魅力的」「敬天愛人の西郷翁が存命なら、どうしても部下になり教えを受けたかった」「物事の本質を見極め、判断し、責任をきちっと取る」「リーダーシップと進取の気性」。

現代日本の「上司」としても、西郷さんの「包容力」や「大きさ」が、どんな精神から生まれ、磨かれたものなのかは、ぜひ学んでおきたいところかも知れませんね。

4位に選ばれた山本五十六 に寄せられた声で多かったのは、やはり「やってみせ 言って聞かせて させてみせ ほめてやらねば人は動かじ」という格言への言及でした。これぞまさにリーダーシップの至言といえるでしょう。さらに「先を見て、部下を動かす術も持っていた」「沈着冷静で先を見越す力があり、部下から慕われる」「すべてに理が通っている。かといって冷血ではなく、温かさがある。感情に左右される度合いの大きい上司は救い難い」などの声も寄せられています。
 

意見をよく聞き、独断でない

5位の徳川家康も納得の選出です。個人的にはもっと上位でもいいと思ったりもしますが、これまでの人物たちで挙げられていた「先見性、先進性」という部分を感じさせにくいのが、この順位に落ち着いた一因かも知れません。

ちなみに家康に寄せられた声で多かったのは次のようなものでした。

「彼のためになら死んでもいいという人が、おそらく一番いた武将ではないでしょうか」「人望厚き人間性にほれぼれ」「部下の意見をよく聞き、独断でない」「部下の性格を的確に把握し、適材適所に人材を配置し、成果を評価する」「やはり徳川幕府260年の礎を作った人物だから」。

「彼のためになら死んでもいいという人が一番いた」とは、これ以上ないほどの褒め言葉。それはやはり、「人望」「独断でない」「適材適所」という評価と表裏一体のものなのでしょう。

それぞれの人物に寄せられた声は、いま「上司」の人も、これから「上司」になる人も、ぜひ胸に手を当てて玩味したい言葉の数々といえるでしょう。今月も多数の声をお寄せいただきまして、誠にありがとうございました。

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