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松下幸之助 革新の心得十カ条

PHP研究所経営理念研究本部

2015年01月01日 公開 2024年12月16日 更新

《『PHPビジネスレビュー松下幸之助塾』Vol.20より》

松下幸之助が「日に新た」な感覚によって、経営や仕事を伸ばしていった要諦はどのようなところにあったのだろう。次の「革新の心得十カ条」は、松下幸之助の考え方をもとにPHP研究所研究本部がまとめたものである。

第一条 やり方は無限にある
販売一つでも、成功する方法は一つではない。やり方は無限である。あきらめることなく、他に方法はないかと考え、求め続けたい。

第二条 危機を認識する
危機がないのではない。危機を発見する努力を怠っているのだ。どのような組織にも危機は必ず忍び寄っている。

第三条 感謝し徹底した反省を行う
画期的な発明、発見、創造は、感謝と反省の中から生まれてくる。与えられた使命、仕事に感謝し、徹底した反省を行いたい。

第四条 困難は革新の端緒
うまくいっているときはなかなか革新できない。困難であればこそ、気持ちも引き締まれば知恵も出て、果敢な挑戦も可能となる。

第五条 白紙に戻して考える
これまでの知識や常識、成功した体験にとらわれていたのでは、新しい行き方は見いだせない。とらわれを抜け出し白紙で考えよう。

第六条 衆知を集める
自分一人の知恵には限りがある。特にこれまでにない新たな方法、行き方を見いだそうとするならばなおのこと、衆知が欠かせない。

第七条 大きな目標を掲げる
概して人は、手近な目標だと小手先で解決しようとしがち。小手先では通じぬ大きな目標を掲げてこそ、抜本的な革新も図られる。

第八条 できないではできない
何事もやる前から“できない”と考えたのでは、できることもできなくなってしまう。まず、必ずできると心の底から強く信じたい。

第九条 勇気をもつ
大きな変革には痛みがともなう。おびえずひるまず、伝統を大切にしつつも、変えるべきは大胆に変える勇気をもちたい。

第十条 最善の上にも最善がある
昨日の最善は今日の最善ではない。現状にあぐらをかかず、日に新たなものの見方、取り組みを心がけたい。

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