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生き方

「ムカッとくる怒り」がスーとおさまる方法

植西聰(心理カウンセラー)

2011年12月01日 公開 2022年12月28日 更新

怒りの感情に任せて行動しても、良い結果にはつながらない。しかし、多くの人がそれを知っていても、なかなかコントロールできないもの。そんなやっかいな「怒り」を上手に解消する方法を教える。

※本稿は、植西聡 著『「ムカッとくる怒り」がスーとおさまる本』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

人間が本質的に備え持つ「怒りの感情」

人はなぜ、怒ってしまうのでしょう。誰だって、いつも笑顔でいたいはずですし、周りの人とも仲良く付き合いたいと思っているでしょう。それなのに、そんなシンプルなことができなくて、多くの人が悩んでいます。

怒りの感情は、人間が本能的に備え持っている感情です。昔、人が野生生物に近いような生活をしていたとき、人間同士は仲間というよりも、むしろ食べ物を奪い合うライバルのような関係でした。

その頃の人間は、より強いほうが生きる上で有利だったはずです。そして、自分の強さを見せつけるためには、怒りの感情をどんどん表に出すことが必要でした。大声を出して威嚇することで、相手の持ち物を奪うこともあったかもしれません。

つまり、私たちが怒ることは、人間としての性質であり、怒りの感情を持つことを恥ずかしく思うことはないのです。しかし、現代の社会において、怒りの感情をすぐに表に出すことは、決していいことではありません。

自分以外の人間はみんなライバルだった昔とは違い、現代の社会で幸せに生きるためには、他人と上手に人間関係を築いていくことが、必須だからです。

本能のままに怒りの感情を表していては、社会人として失格の烙印を押されてしまいます。怒りと上手に付き合えるようになると、運やツキも急上昇します。

ここでは、人間が本能的に持っている怒りという感情をうまくコントロールする47の法則を紹介している本書『「ムカッとくる怒り」がスーとおさまる本』から、2つの項目を紹介します。

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