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人をイラッとさせる「余計なひと言」言い換え術

臼井由妃(作家/健康プラザコーワ代表取締役)

2017年12月27日 公開 2023年09月08日 更新

 

言葉に「心」を添えると印象が格段にアップ!

その際、重要なキーワードとなるのが「心」。

「心」という言葉を絡めて発したひと言は、同じ意味でもより好印象になる、という法則を覚えておきましょう。

たとえば、取引先に手土産を渡す際の「つまらないものですが」。決まり文句ではありますが、「つまらないものを選んだのか」という印象は避けられません。しかし、これを「心ばかりのものですが」と言い換えると印象が一変します。「お待ちしておりました」という通り一遍の挨拶も、「心待ちにしておりました」と言えば格段に印象がよくなります。言葉の上に、文字どおり「心」が添えられているからです。

心という単語なしで心を伝えられるフレーズもあります。たとえば、初対面の相手に「はじめまして」と言うだけなら普通の挨拶ですが、「ご一緒できて嬉しいです」と添えれば、より相手の心に響くでしょう。

一方、「立場の違い」が言葉に及ぼす影響も要注意ポイント。とくに「年長や目上の相手を賞賛する」とき、言葉選びを誤ると失礼な表現になります。私も、あるパーティーで祝辞を述べた後、若い方から「なかなか良かったですよ!」と言われ、少々複雑な思いをした経験があります。

年長の相手には、ほめ言葉でも評価を下すような言い方をしてはいけません。「素晴らしいスピーチでした」など、素直な賛嘆が好感度大です。

このように、「プラスのひと言」にする鍵は「誠意をこめること」にあるのです。せっかく相手を思って発される言葉ですから、それを不用意に発するのではなく、共感・喜び・労いたわりなどの気持ちを織り込みましょう。

言葉は、相手やシチュエーション次第で受け取り方が変わります。余計なひと言にならないよう、日頃から「自分が言われたらどうだろう?」と考え、心のこもった言葉のバリエーションを持つよう心がけてください。

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「平凡なひと言」「余計なひと言」を「プラスのひと言」に言い換えよう!

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