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生き方

「ホントにこれで大丈夫?」「どうなるか心配」不安と向き合うカギは「見える化」

関屋裕希(せきや・ゆき/臨床心理士)

2018年09月28日 公開 2019年08月09日 更新

不安が不安を呼び芋づる式に膨らんでしまう

①不安にかられて、やみくもに行動する
私たちは、やみくもに不安をなくそうと、過去の資料をどこまでもどこまでも調べたり、上司や先輩に何度も何度もしつこく確認をしたりしてしまいます。一見、不安がなくなりそうに思えますが、次から次に気になることが出てきて、不安との追いかけっこみたいになってしまいます。

②不安を「なかったこと」にする
本当は不安な気持ちがあるけれど、それを見ないように、感じないように、ふたをして過ごします。でも、不安は「アラート」のようなもの。最初は、ピピピピッという程度だったアラート音がビービー鳴りだし、それでも放置するとサイレンのような音になって……「うるさくて我慢できない!」なんてことになります。結果として、もっと強い不安にかられることになってしまうのです。

③不安をどんどん膨らませる
「取引先の新しい担当者との顔合わせ、うまくいくかな?」
最初はこんなちょっとした心配だったのが、
「担当者が苦手なタイプかもしれない」
「すごく神経質な人だったらどうしよう」
「すごく高圧的な人かもしれない」

……と芋づる式に不安を膨らませてしまうこともあります。そうなると、不安に圧倒されて、行動することへのハードルがぐんと上がり、フリーズしてしまいます。
不安は心地いい感情ではありませんが、前向きな行動につなげるチャンスでもあります。

「"わからない"ことがある状況にいるから、早めに何か手を打ったほうがいい」

そう気づかせてくれているのです。どう付き合えば、このチャンスを活かせるのか?

私たちは、目に見えないものや曖昧なものに対して具体的な対策をとることはできません。そこでまずは、自分の中にある目に見えない不安を「見える化」することから始めましょう。

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あえて不安をそのまま口に出してみる

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