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「ひとりで悩む人」に看護師僧侶が教える“たったひとつの脱出法”

玉置妙憂(看護師僧侶:たまおきみょうゆう)

2019年04月12日 公開 2024年12月16日 更新

<<看護師かつ、真言宗の僧侶である玉置妙憂さん。もともとは看護学校で教鞭を取っていた彼女は、カメラマンだった夫のがんの再発、そしてその死を看取った経験から仏門を志し現在に至っている。

看護師でもある女性僧侶として“医療と宗教"どちらにも偏らない「人生をしっかり太く生きる」そのメッセージは多くの人の感銘を集めている。

そんな玉置妙憂さんが、雑誌「PHPスペシャル7月号」(2019年6月10日発売)に登場する。心がラクになる玉置さんの言葉を、現在編集中の記事から発売より一足早く紹介する。>>

※本稿は2019年6月発売の「PHPスペシャル7月号」より一部抜粋・編集したものです。
 

ぐるぐる考えても、悩みからは抜け出せない

「もうどうしようもない」「どうしたらいいかわからない」「もうダメだ」

こんなふうに感じて追いつめられた経験はありませんか。対策も、方法も見つからず、完全孤立の絶対絶命。さらには自分のことも嫌いになって、正真正銘の“ぼっち”になってしまう……。

そんなときのあなたは、たぶん山の麓の樹海で遭難しています。周りにはジャングルのように高い樹が生い茂り、蔦が絡まり、見まわしても道らしき道は見えません。

樹の根に足を取られ、歩くこともままならず、足元ばかり見て、滴る汗と疲労が正常な思考回路を遮断します。こうなると、「もうダメだ」って、きっと誰でも思いますよね。

なぜ行き詰まってしまったのか。どうしたら袋小路から抜け出せるのか。脱出ルートを見つけるためには、目の前の山に登り切らなくてはなりません。

登ればだんだんと樹が低くなり視界が開け、高みから見下ろせば、ぐるぐると迷っていた自分の足跡を振り返ることができます。

迷ってしまった原因と、脱出するルートが見えてくるのです。同じところでいくら考えても、ぐるぐるからは抜け出せません。一つ次元を上昇させて、広い視野で考え直すことです。

「そんなことはわかっている。問題はどうやって登るかだよ!」

そうですね。私もずいぶんと遭難しました。今だって、しばしば遭難します。そうやって学んだ、あなたの参考になるかもしれない方法を、お伝えいたしましょう。

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自分や他人をいたずらに責めないで

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