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「龍」ってどんな生き物?~台湾No.1女性占い師に聞いてみた 

龍羽ワタナベ(実業家/占い師)

2018年11月11日 公開 2024年01月05日 更新


 

龍とつながると仕事がうまくいく! 金運が上がる! 幸せになれる!
いま、静かな「龍ブーム」がおきています。書店にコーナーが設けられたり、龍にまつわる神社への参拝ツアーが企画されたり。
ところで、龍とはいったいどのような存在なのでしょうか? 
台湾No.1 女性占い師で、実業家でもある龍羽ワタナベさんに、知っているようで知らない龍のことをお聞きします。

 

龍と「九」の深いつながり

龍は想像上の生き物で、誰もその姿を見たことがないはずなのに、私たちは「龍」と聞けば、ごく自然にその姿かたちを思い浮かべることができます。

これは、考えてみればとても不思議なことではないでしょうか。

中国では、今から8000年ほど前にはすでに龍の存在が認識されていたことが、遺跡の出土品などからわかっています。以来、現代に至るまで、龍は私たち東洋人にとって身近な生き物であり続けています。

これほどの長きにわたって、龍が広く深く人々の生活や意識の中に浸透しているという事実には、もしかしたら龍は実在しているのではないかと思わせるものがあります。あるいは多くの人が、目には見えなくとも、確かにその存在を感じてきたことの表れと言えるかもしれません。

龍は、中国においては歴史的に皇帝の象徴であり、また中国のみならず各地で、さまざまな神話や言い伝えの中に登場しています。

日本では九つの頭を持つ「九頭龍」の伝説があり、長野県の戸隠神社や神奈川県の箱根神社・九頭龍神社などでは、水や縁結びをつかさどる神として九頭龍が祀られています。


龍羽ワタナベさん

この伝説からもうかがえる通り、龍は「九」という数字と深いつながりがあります。

例えば、「龍に九似あり」という言葉があります。龍の姿かたちの特徴が、「角は鹿、頭はラクダ、首は蛇、耳は牛……」という具合に、九つの生き物になぞらえられることを示すものです。そのほか、九匹の龍が描かれた中国画の「九龍図 」や、香港をはじめ中国各地にある「九龍」という地名など、「九」と龍の組み合わせはよく見られます。

「九」は、中国ではとりわけ好まれる数字です。奇数は「陽」、偶数は「陰」であり、陽の中でも最も大きい九は「天」を表す数とされているのです。そのおめでたい陽の数が重なる旧暦の9月9日には、「重陽」の節句としてお祝いしたりします。

さらに、「九」の音が「久」に通じることから、「長久」や「永久」を意味する縁起のよい数字とも言われています。

荒々しい生き物というイメージを持たれがちな龍ですが、実は神様と人間をつないでくれる天の使いであり、幸運や高貴といった「九」のイメージと重ね合わせられる存在なのです。

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龍は風水的にも重要な存在

著者紹介

龍羽ワタナベ(りゅうは・わたなべ)

実業家・占い師

台湾在住の実業家兼占い師。横浜市出身、青山学院大学卒業。中国・暨南大学への留学を経て、1997年に台湾で起業。台湾で初の「占いの館」や、クラブ、バーの店舗経営、フリーペーパーの出版のほか、現在では台湾進出企業のコンサルタントなども行なっている。
台湾でもっとも占いが盛んな台北において、「占いの館」の主幹として数十人の占い師を束ねるその実力は、“台湾No.1 女性占い師”として名高い。台湾元総統李登輝氏の手相鑑定をはじめ、自らの経験をいかした経営者視点のアドバイスは、台湾政財界の重鎮、日系企業の台湾支社長、プロスポーツ選手、芸能人までに広く支持されている。

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