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夏こそ注意!「臭い人」が気付いていないニオイの源

安積陽子(あさかようこ)

2019年08月01日 公開 2024年12月16日 更新

グローバルビジネスにおいて、「見た目」の重要性はいうまでもない。見た目を決定づける大きな要素が「ニオイ」である。

夏場はとくに大量の汗をかきやすく、ケアを怠ると、周囲に不快な思いをさせてしまう。じつは、海外ではニオイによって「自分にとって不快な人か、心地よい人か」を判断する傾向にある。意識の低いビジネスパーソンはそれだけで烙印を押されてしまう。では、「残念な日本人」にならないためにはどうすればいいか。

一般社団法人国際ボディランゲージ協会代表理事の安積陽子氏は近著の『CLASS ACT(クラス・アクト)』にて、印象を変える身だしなみ、ふるまいと装いのテクニックを述べている。その一節をここで紹介する。>>

※本稿は、『CLASS ACT(クラス・アクト) 世界のビジネスエリートが必ず身につける「見た目」の教養』より抜粋・編集したものです)

 

「ニオイ」のイメージを覆すのは難しい

私たちがある人と取り引きをすべきかどうかを決める際に、その人の肩書きや実績、利害関係なども考慮しますが、その判断に最も大きく影響するのは、じつは五感を通して得た情報です。

私たちは視界に入った人物に対して、即座に、かつ自動的に直感を働かせます。相手の表情や姿勢、仕草、そしてニオイなどから、「自分にとって不快な人か、心地よい人か」を瞬時に判断するのです。この直感で下された判断は、その後のコミュニケーションに大きな影響を与えるといわれています。

つまり、ある人に対し、初対面で異常シグナルを感知してしまうと、その後、どれだけ表面上は平静を装っていても、その人に対しては、脳の中では自己防衛センサーが働き続けるのです。とくにニオイは、感情や本能を支配する大脳辺縁系に直接届いて、本能的な感情をもたらしているといわれており、その人のニオイによってネガティブなイメージが生まれてしまったら、それを覆すのは至難の業となります。

私たちがなぜ見た目やニオイを判断の拠り所にするかというと、その大きい理由は、見た目やニオイが、精神や身体のコンディションと直結するからです。
ニオイも肌もその人の健康状態を表しています。それらが清潔なら問題ありませんが、不潔な人は、精神的、肉体的に何かしらの問題を想定させるので、私たちは本能的に避ける傾向があるということなのでしょう。

 

汗の上に制汗剤や香水の重ねづけは逆効果

ここでは、見落としがちな3つのニオイの源(「加齢臭」「鼻息」「体臭」)をご紹介します。

1つ目は、40代で徐々に気になり始め、50代となると本格化する「加齢臭」。皮脂成分が酸化することで発生するノネナールが原因で、古本や枯草のようなニオイが特徴です。

夏場はとくに汗をかきやすいので、こまめなケアが必要不可欠です。

体臭を予防するために、香水を付ける方がいますが、使い方には注意しましょう。場合
によっては汗と混ざり、悪臭のもととなります。付けるのであれば、個性的で香りの強い
ものではなく、制汗剤でよく使われるシトラス系や、ほんのりと爽やかな香りがするもの
に留めておいたほうがいいでしょう。また、複数の香りを重ねづけしないように、注意してください。

毎日、身体を洗う際にも注意が必要です。ニオイがとくに強い場所は、胸や背中などの体
幹部や耳の裏です。意外にケアし切れていない方が多いのではないでしょうか。洗うのはボディソープで十分ですが、朝と夜の1日2回、その部分を重点的に洗いましょう。それだけで、かなりニオイを抑えることができるはずです。

ちなみに、加齢臭は生活習慣が大きく関係します。とくに疲労の蓄積や、深酒、タバコの吸い過ぎには注意しましょう。

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口臭と同じくらい臭う「鼻息」

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