夏こそ注意!「臭い人」が気付いていないニオイの源
2019年08月01日 公開 2023年01月18日 更新
口臭と同じくらい臭う「鼻息」
続いて、「鼻息」です。仕事中や電車の中で、男性の鼻から発するニオイが気になるという女性は、意外に多いようです。人によっては口臭と同じくらい臭うこともあります。しかも大部分は本人もそのニオイに気づいていません。
鼻息が臭い原因はいくつか考えられます。副鼻腔炎や蓄膿症にかかっていたり、花粉症で鼻が詰まっている場合などです。定期的に鼻うがいを行なうことで、鼻腔内をキレイにしたり、鼻毛もこまめにカットして清潔に保つことが大切です。
鼻づまりに悩んでいるなら、睡眠時無呼吸症候群につながる可能性もあります。まずは耳鼻科に行き、鼻づまりの改善のための治療を受けたほうがいいでしょう。
睡眠時無呼吸症候群の場合は、CPAP(シーパップ、持続陽圧呼吸療法)という治療法がおすすめです(必ず医師の診断を受けてください)。
CPAPとは、機械で圧力をかけた空気を、鼻につけたマスクから気道に送り込み、気道を広げて睡眠中の無呼吸を防止するものです。呼吸が楽になり、短時間の睡眠でも疲れがとれて、昼間も眠くなりません。
無呼吸症候群の影響で睡眠が不足し、疲れが溜まりがちだった私の知人も、CPAPを使ってからは、毎朝5時に起きて爽快にジョギングができるようになりました。
睡眠の質を高めるには、呼吸が大事です。睡眠の質に悩んでいる方は、CPAPの装置の利用を検討してもいいでしょう。また、鼻息の悪臭は、口臭と同様に、胃の状態が原因のひとつになります。普段から食習慣には気を配るようにしましょう。
「男も部分脱毛」の時代
最後は体臭です。ニューヨークでは、女性だけでなく、男性でも、永久脱毛をする人が増えています。
私のクライアントのなかにもいらっしゃいますが、特徴的なのは、脚や腕よりも、指や顎、鼻毛といった部分的永久脱毛をされる方が多いことです。
男性が脱毛をする理由は、見た目の美しさを求めてというよりも、衛生面や体臭を気にしてというほうが圧倒的に多いようです。
日本でも最近、脱毛クリームや身体の毛を剃るためのボディトリマーを使う人が増えてきました。多くの家電メーカーが、男性向けの除毛・脱毛商品市場に参入してきています。
ただし、自宅でのケアは、医療機器を使っての永久脱毛とは異なり、しばらくするとまた生えてきますから、やはり定期的な処理が必要になってきます。
それが面倒だという方は、思い切って永久脱毛をしてみてはいかがでしょうか。
永久脱毛は、以前は、とても高価な施術でしたが、最近では、顎や腋というようにパーツごとに選んで施術を受けられ、敷居も低くなってきたようです。
体臭が気になる方は、一度カウンセリングを受けてみるのも一つの手です。とくに清潔さが求められる職業や女性との対面が多い職業の方は、試してみることをおすすめします。
都心の美容クリニックをいくつか訪れてみると、平日の昼間でも、男性の来院者がちらほら見られるようになってきました。女性の間で順番を待つのが恥ずかしいという方は、プライバシーを守る個室などの空間を備えたクリニックを利用してみてください。
このように、心掛け次第ではニオイの大部分は改善できます。ニオイが原因で一生を棒にふらないためにも、日頃のケアを怠らないようにしましょう。