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生き方

SNSに時間を奪われている人に足りないもの

岡田充弘(クロネコキューブ代表取締役)

2020年01月01日 公開 2024年12月16日 更新

足かせにしてしまわないための注意点

謎解きイベントの企画会社・クロネコキューブの経営の他、社外の企業顧問や起業家支援、ビジネス書の執筆、講演活動など、100を超えるプロジェクトを回しながら、年間10回ほどトライアスロンやマラソンの大会にも参加している岡田充弘氏は、「本当の幸せは、出世やお金を追い求めることではなく、『時間的余裕』や『心身の健康』、『豊かな人間関係』の上に成り立っている」と言う。やりたいことを全部やって、幸せな人になる方法とは?

※本稿は、岡田充弘著『やりたいことを全部やれる人の仕事術』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

 

SNSで安易に人とつながらない

 Facebook を代表とするソーシャルメディアの登場のおかげで、人と人との距離感はずいぶんと縮まりました。友達の承認依頼をしてくる人の多くは実際の友人・知人なのですが、中にはまったく知らない人から承認依頼が来ることもあります。

 たしかに、いろいろな人とつながっていくことがソーシャルメディアの醍醐味でもありますが、やはりそこにはそれなりのリスクも存在します。

 たとえば、何も考えずに安易につながっていくと、安全上の問題に直面することになります。自分の居場所やプライベートの情報を投稿することで、他人に自宅や外出先が知られることになると、ストーカーや空き巣被害を誘発する恐れが生じます。

 また、予定を知られることで、キャンセルした理由とつじつまが合わなくなったり、気乗りがしないお誘いを断る理由を失ってしまうことにもなります。

 せっかくのご縁やつながりは大切にしたいところですが、価値観の異なる人とのつながりが闇雲に増えていっても本当の関係は築けませんし、ただ時間が奪われるだけです。

 知らない人と安易につながることは、リアルな世界でもネットの世界でも、冷静に判断する必要があります。

 私の場合は、Facebook を公私一体型の使い方をしているので、知らない人から友達の承認依頼がきても承認していません。また、公開範囲も「友達」で標準設定しています。

 Facebook 上で、制限リストの機能を使って、人によって表示される情報に制限をかけることもできますが、誰を制限リストに入れたかを忘れてしまうので、できればそこに頼らず、投稿するコンテンツの内容で調整するようにしています。

 ちなみに、Twitter フォローは相手側の自由なので、Facebook とは違ってプライベートに関する情報や個人情報の類は掲載しないようにしています。

 意図せぬ炎上や下手するとストーカー被害にあうなど、SNSの世界ではこれまでの常識では想像していなかったようなトラブルが起こり得るので、誰とつながるかや何を公開するかなどには注意していきましょう。

 

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他人を「いいね!」することに人生を捧げない

著者紹介

岡田充弘(おかだ・みつひろ)

クロネコキューブ〔株〕代表取締役

日本電信電話、プライスウォーターハウスクーパース、マーサージャパンを経て甲南エレクトロニクス〔株〕にマネジメントディレクターとして参画。事業再編、ブランド構築、プロセス改革、ワークスタイル改革、オフィス改革など、短期間に多くの改革を実行し、創業以来の最高益を達成。カナリア〔株〕に商号変更すると同時に代表取締役に就任し、無借金化を達成。その後、謎解きイベントの企画会社クロネコキューブ〔株〕を設立し代表取締役に就任、設立5年で西日本を代表する謎解きイベント会社に成長。
また、多くの企業や団体でアドバイザーを務め、起業支援や若手人材の育成にも精力的に取り組む。
趣味はトライアスロン、固定席を持たず走りながら働く独自のラン&ワークスタイルが注目を集めている。
著書は7万部のベストセラー『超速パソコン仕事術』(かんき出版)ほか、『やりたいことを全部やれる人の仕事術』(PHP研究所)など全14冊。PRESIDENT WOMAN連載中。

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